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黒うさぎルルたんの日記

黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。 時々小説形式もあったりします。 禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。 コメント頂けるとすごくうれしいです♪

   2024

0503
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   2007

0708
これから、少しR指定が入ってくる予定です。(R15程度)
ぬるいですが一応…。
苦手な方はお気をつけ下さい。

***
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   2007

0707
「ほ、ホントに…?」

思わず訊き返すと、ルルーシュは「俺の言うこと信じないのか」とかすかに唇を尖らせる。
怒っている…というよりは、拗ねているといった感じだが、僕は頭をふって否定する。

「君の言うことは信じるよ! 信じるけど…なんか…嬉しすぎて…」
「…じゃあ、信じられるようにこうしてやるよ」

ルルーシュはそういって、僕の頬をきつくつねった。
痛い。
確かに…嘘でも幻でもない。

「…ありがと、ルルーシュ」

抱きしめて言うと、腕の中のルルーシュが顔を真っ赤にしながら、

「そ、そんなふうに落ち着いてるけどなっ! お前、これからが結構大変なんだからな。俺と結婚するからには…ちゃんと出世だってしてもらわなくちゃ駄目だし…あと、浮気なんか絶対許さないし。いいか、スザク…俺は…」
「うん、分かってる。わかってるよ」

出世…そんなに興味なかったけど、君のために頑張る。
こんな狭いアパートじゃなくて、もっと君がゆっくり出来るような部屋に住めるくらい高給取りになる。
パソコンだって、先輩からのお古なんかなじゃくて、ちゃんと季節モデルを買うようにするし。
それに…浮気なんてしないよ。
だって、大好きな君がそばにいてくれるんだもの。

思いのたけを溢れるままに告げると、

「わ、分かったから…。お前、よくそんな恥ずかしいこと言えるなっ…」

ルルーシュが照れながら、僕の胸をぽかんと叩いた。

細い手。
強くつかんだら折れてしまいそう。
そんなことを考えていると、

「あの…そ、そーゆうことするなら…ベッド、…だろ?」
「…うん、そう、なんだけど」

かすかに震えている手。
恐い、んだろうな。
だって、ルルーシュ、セックスのことよく知らなかったみたいだし。

ちょっと…反省してる。
勢いにまかせて、「結婚前でもエッチしてもいい」とか言っちゃったけど…
あながち嘘でもないけど…。

でも。

「あの…無理しなくてもいいんだよ。その…ルルーシュがもっとその…エッチ関係のこと調べて納得してからでも」

僕の言葉に、ルルーシュは少し考え…そして首を振った。

「…調べてからだともっと怖くなるかもしれないし…。それに、俺、スザクにしてほしいから…。そ、それに…俺、こう見えても我慢強いしっ…。少しくらい痛くたってっ…!」
「痛くなんてしないよ。我慢しなくてもいい…。じゃあ…するね…?」
「…うん」

僕は華奢な体を抱き上げ、ゆっくりとベッドに下ろした。


   2007

0704
俺の願いが通じてしまったのだろうか。
ユフィとナナリーはスザクに惨敗だった。
といっても…審査員は俺一人なので…俺自身、もしやスザクをひいきしてしまったのではないかという疑いはなきにしもあらずだ。

「…や〜、おにいさまといっしょにいるにゃ〜」
「わたくしもですわっ。ルルーシュがこっちの世界に残るなんて納得いきませんわっ」

しくしくと泣き崩れる二人は可哀想だけど…でも、決まってしまったことは仕方ない。
二人の肩を抱き、頭を撫でて慰めていると、スザクは「よかったらここに一緒にすめば」ととんでもない提案をしてきた。

「まあっ本当ですかっ」

さっきまで、親の敵を見るような目で見ていたくせに、ユフィはにこにこしながらスザクにすりよる。
スザクの奴もニコニコしてて…あいつ、基本的に小動物が好きみたいだから、子猫と子犬姿の二人に甘くなってるんだ。

「スザクっ! それ浮気だぞ! 浮気したらどうなるかわかってんだろうなっ!」
「え!? う、浮気なんて…そんなっ…。僕はルルーシュ一筋だよっ」

慌てふためいて言うけれど…どうだか。
俺は冷ややかな目を向けた。

う…でも、俺、どうしちゃったんだろう。
妹たちとスザクが仲良く(なったかどうかは微妙だが)しているのは、本当はいいことのはずなのに…。
それなのに、どうしてこんなにイライラしてしまうんだろう。

あんなに俺のこと好きだっていってたくせに…俺以外の人間をかまってるのがすごくむかつく。
ユフィとナナリーの今の姿は、可愛い小動物。
今の俺は人間姿。

結局、キスに契約の意味はなかったんだろうか。
もし…なかったとして、スザクが今、俺の前で二人にキスなんてしようものなら殺してやる。そう思った。

ウサギ姿の俺を見て「可愛い」を連発してたし、迷いもなくキスしてきたし。
ありえないことじゃない。

考えてみたら、人間の姿って不便だ。
外出は出来るけど…ウサギだった時みたいに、スザクは俺を膝にのせたりしないし、かまってこない。
結婚の約束をしたはずなのに、ウサギ姿でそんな約束もしていなかった頃の方が、スザクが近かったような気がする…。

「ルルーシュ?」
「おにいさまっ?」
「どうなさったの、ルルーシュ?」

三人三様、それぞれが訊いてくる。
実は気が合うんじゃないのか、この三人。
そう思ったら、余計に気分が沈んできた…。

人間の姿で、こんいんとどけはまだ出してなくて…それで、スザクともっと近くにいようとしたら…。

「…スザク、えっちしよう」
「え!? いきなり、どうしたんだい?」

いきなり…って、いきなり襲ってきたのはお前の方じゃないか!
何今さらそんなこと言ってるんだよ!
俺はむっとする。

横では、ユフィとナナリーがぽかんと俺を見つめていた。

「…さっき、しようとしてたくせに。今更、なんで嫌がるんだよ」
「い、嫌がってるんじゃなくて…今はその…、だって、彼女たちがいるし」

スザクの言うことは正論だ。
頭の奥にいるまともな俺は、うんうんと頷いていた。
だが、感情に突っ走ったもう一人の俺は、その言葉を聞き、ひどくイライラした。

「お前っ! 本当は俺と結婚なんてしたくないんだなっ! それなら俺にだって考えがあるからなっ」

   2007

0703
スザク、なんて大胆なやつなんだろう。
いきなり、ユフィとナナリーに決闘を申し込むなんて!

俺は隣にいるスザクをちらりと盗み見た。
17歳。
まだどこか幼さの残る顔出ちをしているくせに、時々、スザクはひどく精悍に見えるときがある。
今がまさにその時だ。

俺のために…俺と結婚するために、妹たちと決闘する、なんて…。

スザク、そんなに俺のこと好きだったんだ…。
なんだか胸がじんとなる。

そ、それはつまり…その…。
別に、俺がスザクのことすごく好きっていうわけじゃなくて…。
好かれて不快に思う人間はいないだろうし。

結婚…したら。
そしたら、さっきみたいなこと、スザクとするのかな…。
スザクは「こんいんとどけ」を出す前でもいいって言ってたけど…。

そしたら…結婚前にも「しょや」ってあるんだ。
「しょや」は一回きりだと思ってたのに…そんなに何回も…。

そんなことを考えている間に、三人は競技を何にするか決めたらしかった。
決闘といっても、二人は女の子だし、いわゆる剣術を使っての決闘はしない。
妖精同士なら、魔法対決もできるば、スザクは人間だから…。

「じゃあ、まず。一本目は、お料理対決ですわ!」

だから、今できることで…と競技を考えたらしい。
一本目は、料理対決。
二本目は、掃除対決。
三本目は、チェス対決。

あまり決闘という感じはしないけれど、平和的であることだけは確かだ。

本当なら…妹たちが勝つことを祈らなくちゃいけないのかもしれない。
けれど、俺は…スザクに勝ってほしいとそう考えていた。

   2007

0702
握手を終えると、ちらりと手を見てみた。
まじまじと見ては失礼かと思い、本当にちらっと見ただけなのだけれど…
爪をたてられたのは、やっぱり気のせいじゃないかもしれない。
手の甲には、くっきりと爪の跡が残っていたからだ。
当然…といえば当然なんだろうか。

僕はあらためて、ルルーシュの二人の妹さんたちに向かって、頭を下げた。
その場に正座して…だから、つまりは土下座だ。

「あのっ…僕は…」

だが、なぜか、僕が土下座をした瞬間、周りにいる三人がひゅっと息を飲んだのが分かった。
ルルーシュは、「な、ななな何やって…!?」とひどく慌てている。
あれ?
僕、何かおかしいことやっただろうか?

顔をあげると、チワワの子が目を釣り上げてぶるぶると肩を震わせていた。

え? なんで?
なんだかひどく怒ってるんだけど…?

すると、二人ーユフィとナナリーは、お互い顔を見合わせ「うん!」と頷きあうと、僕と同じように正座して、床に頭をこすりつけた。
小さな手足で土下座している様はひどく愛らしくて、思わず抱き上げたくなってしまう。
ルルに「浮気はしない」と誓ったから、しないけど。

なんだか怒っているように見えたけど…でも、あえて返してくるっていうことは、
僕にルルを任せてくれるってことだろうか?
それなら、ちゃんと挨拶を返さなくちゃ!

僕は再び額を床にこすりつけ、「よろしくお願いします!」と元気良く返した。
またも、ルルーシュが慌てて「馬鹿っ! スザクっ!」と僕の頭をぽかぽかと叩いてきた。
い、痛い!
なぜ?

その理由はほんの数十秒後に分かった。

その場に立上がったユフィの言葉によって。

「結構ですわ! わたくしとナナリーが相手になります! 決闘は三本勝負! 二本先取した方が勝ちですわ!」

け、決闘?
土下座が…?

思わずルルーシュをあおぎ見ると、ようやく彼が教えてくれた。
ルルーシュたちの生まれ育った国では、土下座=決闘の申し込みなのだと。

決闘…なんてなんだか大変なことになってきた!

(注)好き小説「今日からマ王!」の中で、眞魔国とこちらの世界の習慣がことごとく違っている描写がとても楽しかったので、アイデアを御借りしました。
ちなみに、眞魔国の決闘申し込み方法とは違っています。)

   2007

0701
「結婚」という二文字を使って、はっきりと僕を紹介してくれた。
嬉しくて、僕は満面の笑みを浮かべ、「はじめまして!」と二人の小さなレディに挨拶する。

が。

「認めませんわっ!」

といきなりチワワの女の子―ユフィといったかな?―にぴしゃりと言われてしまった。

そ、そんなはっきり…。
多少のショックを受けつつも…考えてみたら、初対面で、いきなり結婚相手だと紹介されて、はいそうですかと言えるわけもないかなと納得する。
いや、納得してる場合じゃなくて!

何が何でも認めてもらわないと困るのだが…。

「あっ!」
「ど、どうした! スザク!」

そこで、僕ははっとした。
そうだよ。考えてみたら、ルルーシュのご両親にご挨拶にも行ってないじゃないか!

ここでとめるのは多少辛いが、婚姻届とか、エッチとか言ってる場合じゃなかったんじゃないだろうか。

「ルルーシュ! 大変だよ、僕、君のご両親にご挨拶…」
「必要ないね!」
「え!?」

今度は、ルルーシュがぴしゃりと僕の提案をはねつけた。
ルルーシュの言い分は、自分はもう大人だから親の同意など必要ないというものなのだが…。
それって本当だろうか?

そういえば、ルルーシュは以前「今は見た目はこんなだけど、お前と同じくらいの年だ」と言っていたような…。

「でも…ルルーシュは僕と同い年くらい…なんだよね? それなら…まだ成人してないんじゃ…」

僕の呟きに答えたのは、仔猫の女の子―ナナリーーだった。

「私たちの国では、15歳が成人なんです。お兄様は17歳ですから、もう立派に成人してらっしゃいますのよ。…あ、私、動揺してしまって…先ほどは失礼しました。妹のナナリーですわ」

よろしく…と差し出された手は、しっかり猫の手だった。
握手をした時にツメを立てられたような気がしたのは…気のせい、かな?

   2007

0630
今の…声?
もしや。

「さ、いくわよ、ナナリー!」
「はいっ、ユフィおねえさまあ」

ナナリー、と…ユフィ!?
なんで二人がここに?

「ス、スザク、ちょっと待って…! お、俺の妹たちが…」
「い、妹さん、なの?」

動揺した顔で、スザクが言う。
何にそんなにびっくりしてるんだろう?
自分の目で確かめた俺は…ああ、なるほどとその理由に気付く。

俺よりもさらに魔力の少ない二人。
ナナリーは半仔猫、ユフィは半子犬のものすごく小さな姿になっていたのだ。
確かに…これはびっくりするかもしれない。
俺も含めてそうなのだが、二人とも、向こうの世界では普通に人間の姿をしている。
だが、まだ魔力が低いため、こちらの世界に渡ると力のコントロールがうまく出来ないらしいのだ。
俺は少しずつ要領がつかめてきたみたいで…今は普通の人間の姿になっているが、二人はまだこちらについたばかりなんだろう。

「ナナリー、ユフィ、どうしてこっちに?」

スザクの肩をとんとんと叩き、少し体をよけてもらう。
快く体をずらしてくれたスザクだったが、すぐにはっとした顔で上着を脱ぐと、俺の膝あたりにそれをかけた。

そうされて、初めて俺も気付く。

そうだ! 今、俺は裸だったんだ。
スザクが気を使ってくれたんだと分かり…ちょっと嬉しくなる。
思わずあたたかな気持ちに浸っていると、ナナリーがぷくっと頬を膨らませて、俺に文句を言う。

「おにいさまっ! おにいさまが全然かえっていらっしゃらないから、探しにきたんです! ナナリーの側にいてくれるっておっしゃったのに…おいてきぼりなんてひどいですにゃ~」

うわああん、と大声で泣くナナリーの肩をユフィがぎゅっと抱きしめる。

「そうですわ、ルルーシュ。わたくしに一言も言わないで出て行くなんて!
それが、将来を誓った相手にする仕打ちですの!?」

将来を誓った…って…それはおままごとの話では?
俺とユフィはれっきとした兄妹…。

俺が反論する前に、ナナリーがユフィにくってかかる。

「おにいさまは、ナナリーのおにいさまなんです! ユフィおねえさまにはあげませんにゃ!」
「まあっ、そんなこと誰がきめたんですの!」

ぎゃいのぎゃいのとまくしたてる二人。
二人はいつも俺をめぐって、つまらない喧嘩ばかりしている。
だが、基本的に気の会う二人は、突如何かに気付いたかのように、同時に
俺を見た。
そして一言。

「おにいさま、この方はどなたですのっ」
「ルルーシュ、そちらの方はっ」

そう、重大なことだった。
俺としたことが、ちゃんとスザクを紹介していなかったのだ。

「ナナリー、ユフィ。こいつはスザク。俺と結婚することになったんだ」
プロフィール
HN:
ルルーシュ@森田望愛
性別:
非公開
自己紹介:
ルルーシュやスザクになりきって、好き勝手書いてます。
個人の妄想による産物なので、その点ご了承下さいね。
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