黒うさぎルルたんの日記
黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。
時々小説形式もあったりします。
禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。
コメント頂けるとすごくうれしいです♪
2008
結局、ジノはどうすることになったのか?
小説としては、最終回ですが、今後ジノが出てくる可能性あり、かも??(笑)
小説としては、最終回ですが、今後ジノが出てくる可能性あり、かも??(笑)
だって、いつもろくなこと考えてないのに…と、ぽつりと付け加えられ、スザクは脱力した。
そ、そういう目で見られていたわけか??
確かに、認める。
エッチではないなんて、そんなことは言わない。
だが、たいていの男は、可愛い恋人ー一応、二人は「夫婦」と呼んでいいと思うのだがーを前にして、エッチなことを微塵も考えない男など、この世にいるのだろうか?
そんなのがいたら、教えてほしい。ぜひとも。
ぽんと肩に手をおかれる。
ジノだ。綺麗なブルーの双眸を、あやしく細め、口元には、いやな感じの微笑を浮かべている。
くふふ、と忍び笑いながら、ジノは言った。
「否定してもらえないなんて、お前ってよほどなんだな。ま、男の生理は、俺もよくわかる。安心しろ」
「…何を安心するんだ…」
大体、誰のせいで、こんな大騒ぎになっていると思っているのだ。元凶は間違いなく、他でもないジノだというのに。
はあ、とため息をつく。
ジノは、にやにやしながら、「そうか!」と、たった一人何かに納得した様子で、うんうんと頷いた。
何が、そうかなんだ。一体。
「おい、枢木。…あ〜、堅苦しいな。スザクでいいか。俺のことも、ジノって呼ばせてやるよ」
ジノは偉そうに、言った。
呼ばせてやるっていうのは、どういうことなんだ?
まあ、相手は、向こうの世界では、皇帝の騎士だし、どうやら貴族らしいし。
多少は仕方ないのかもしれないが…。
なんだか割り切れないものを感じるが。
「…それで、何が「そうか」なんだ…」
一応訊いておこう。だが、ろくなことじゃない気がする。
訊かれるのを待っていたらしく、ジノは嬉しそうに、笑った。
朗らか、というのはこういう人間を言うのだろう。
人間ではなく妖精だが…。
「いや、さ。ルルーシュ殿下とお前の絆はわりと強そうだし…皇帝陛下のご命令は、いくら何でも横暴だと思うんだよ」
だが、予想に反して、ジノは意外とまともなことを口にした。
スザクも驚いたが、ルルーシュはもっと驚いたらしい。
さっきは、ショックでウサギ耳をだしたルルーシュだったが、今度は。
「…あれ、耳、引っ込んだ」
「ショック療法って、やつだね?」
ぴょこん、と揺れていた可愛らしい耳が、瞬時に引っ込んでいた。
なんと残念な。
耳付きのルルーシュとのエッチは、結局かなわないというわけか…。
(…あ、こんなこと考えたら…また、…)
ジノに、心を読まれてしまうではないか。
一定の距離が必要、と言っていたが、これだけ近くにいれば、条件は軽くクリアしているはず…。
だが、どうやら、ジノは、自分の考えをまとめるのに夢中なのか、スザクの心を読んではいないようだった。
または、わかっても、あえて言わないようにしているだけかもしれないが…。
「…で? まだ先があるんじゃないのか?」
立ち直ったらしいルルーシュが、先を促す。ジノは、「御意」とその場に膝をついた。
悔しいが、様になっている。
さすがは、現役の騎士だ。
「私も、騎士のはしくれ。君命とはいえ、愛し合う二人を無理矢理引き離すなどと、そのような人の道に外れたことは出来ません」
ルルーシュに対しての答えだからか、ジノはいきなりあらたまった口調で言った。
人の道、というか、妖精の道では、…とちょっと突っ込みたくなったスザクである。
ジノの言葉に、ルルーシュはきらきらと瞳を輝かせた。
感動しているらしい。
「…ジノ、感謝する。お前は、…騎士道というものをちゃんと知っている男なんだな」
ルルーシュは、自分からすっと手を差し出した。
ジノがうやうやしい仕草で、その白い手をとると、手の甲にくちづけた。
「なんともったいないお言葉。このジノ、今後も騎士として、ルルーシュ殿下の婚約者候補として、精進致します」
は?
ルルーシュもスザクも、当然、ジノは、今回のことをあきらめて、妖精の国に帰るのだと思った。
だが、ジノは、全く予想外の言葉を紡ぎだした。
「…い、今、なんと…」
「ルルーシュ殿下の婚約者候補ですよ。君命により、無理矢理引き離すのではなく、正々堂々と、勝負します。人間界に残り、私の良さを殿下にわかってもらい、そして、愛してもらえるように努力したいと思います」
あいた口が塞がらないとは、まさしくこのことだ。
つまり。
「…あ、あきらめてない、…の?」
ルルーシュが、ぽつりと呟く。ジノは、さわやかな笑顔を浮かべ、「はい」と頷く。
「あきらめるはずがないじゃないですか。だって…俺、あなたに一目惚れしちゃいましたから」
「…へ?」
圧倒され、その場に立ち尽くすルルーシュの手をとり、ジノはうっとりとした顔で言った。
「可愛らしい殿下。いつまででも待ちますから、どうかあなたのおそばにおいて下さいね」
つまり、ジノは、ルルーシュのことが本気で好きになったから、実力で勝負する、と言いたいのだ。
勝負? 冗談じゃない。
何がそばにおいて下さいね、だ。そんなこと絶対許すものか!
「お…」
「じゃ、そういうことで。よろしくな、スザク! これからは、恋敵として正々堂々戦おうな」
だが、ジノの笑顔は、なぜか見るものを圧倒する勢いがあった。
さわやかな笑顔に、思わず、「ああ」と普通に返してしまってから、スザクはしまったと思った。
(な、なんで!? もしかして、魔法?)
にやり、とジノが笑う。
もしかしたら、魔法の一つかもしれない。
飛ぶようにその場を走り去ったジノを見送り、しばらくの間、放心していた二人は、ようやく我を取り戻し、顔を見合わせた。
「…なんか、とんでもないことになったね」
「…うん、でも…」
ルルーシュは、スザクのすぐ隣に立つと、頬に軽くキスをくれた。
そして、にっこりと笑う。
「俺が、スザクのことを好きなのは、変わらないんだから、いいんじゃないか。騎士になりたいって言うんkだから、せいぜいこき使ってやるんだから」
恋人からの嬉しい言葉に、笑顔を返しつつも、一抹の不安を覚えるスザクであった。
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騎士最終回おめでとうございますvV
騎士最終回おめでとうございますvv
可愛い内容でとても好き好きの連載でした。
続編読みたい気持ちでいっぱいです。
ジノがKY(空気読めない)な人で爆笑です。
スザクの苦労考え・・気の毒と思いつつも、さらに笑いが・・ごめんね。スザク・・でも、ルルに愛されているからvv
と言ってしまいました。
周りに人がいなくてよかったです。
こまき様の小説はその世界に引き込まれる感じですvvv
大好きです。
可愛い内容でとても好き好きの連載でした。
続編読みたい気持ちでいっぱいです。
ジノがKY(空気読めない)な人で爆笑です。
スザクの苦労考え・・気の毒と思いつつも、さらに笑いが・・ごめんね。スザク・・でも、ルルに愛されているからvv
と言ってしまいました。
周りに人がいなくてよかったです。
こまき様の小説はその世界に引き込まれる感じですvvv
大好きです。
Re:桜夜様v
こんばんは!
ありがとうございますv
プチ連載終了で…今後は、ジノを交えた日常編を書いていきたいなと思ってますv
もちろん、スザルルの愛は永遠ですが、たまに邪魔が入ると、燃えますよね(笑)
ジノ、かなりKYなのですが、憎めません(笑)
ルルたんも、強く出られないという、実は最強の騎士かもしれません。
ルルたんは、スザクのすべてを受け止めてますからv
エッチでもなんでも、スザクのことは何でも許せてしまう…v
愛なんですね♪
ありがとうございますv
プチ連載終了で…今後は、ジノを交えた日常編を書いていきたいなと思ってますv
もちろん、スザルルの愛は永遠ですが、たまに邪魔が入ると、燃えますよね(笑)
ジノ、かなりKYなのですが、憎めません(笑)
ルルたんも、強く出られないという、実は最強の騎士かもしれません。
ルルたんは、スザクのすべてを受け止めてますからv
エッチでもなんでも、スザクのことは何でも許せてしまう…v
愛なんですね♪
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