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黒うさぎルルたんの日記

黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。 時々小説形式もあったりします。 禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。 コメント頂けるとすごくうれしいです♪

   2024

0426
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   2010

0204
ところで、うさぎはもしかしたら、声を出してなかないかもしれませんが…。
ファンタジーということで大目に見て下さいv


(…そんな…)

ルルーシュがルルーシュでなくなってしまった。
スザクは呆然とするしかなかった。
今のルルーシュは口もきけない。鳴き声は愛らしいうさぎの声。それは本当に可愛いけれど、スザクの好きなルルーシュの声ではなかった。

「…ルル、…そん、な…」

小さな物体を抱きしめながら、スザクはへなへなとその場にくずおれた。
今朝、「いってらっしゃい」と送り出してくれた恋人の笑顔を思い出す。
そういえば、いつもよりけだるそうだった。

どうして気づいてやれなかったのだろう。
スザクは自分を責めた。

どうして…もっと、真剣に考えてやらなかったのか。

『きっと、すぐに元通りになるよ』なんて、無責任な言葉でなだめて、彼が元に戻るための方法を模索しなかった。

(…シュナイゼル様に頼んで、妖精界に連れ帰ってもらっていたら…!)

実は、シュナイゼルからそう申し出があったのだ。
原因がわからないなら、妖精界の医者に見せた方がいいだろう、と。
ロイドは人間にしては、妖精のことを知ってはいるが、それでも完璧ではない。
だから、シュナイゼルの言葉は当然のことだったのに…。

(あの時僕は…ルルーシュと離れたくない、と思った…)

今迄だって何度か小さくなったことはあった。
でも、時間がたてば元に戻ったのだ。深刻に考えることではない。
そう高をくくっていた。
ルルーシュのことよりも、自分の感情を優先させたのだ。
そばにいてほしい。一時でも離れてほしくないと。

口に出したわけではなかった。だけど、ルルーシュはそんなスザクの気持ちを察して、
シュナイゼルの申し出を断ってくれた。
大丈夫だから、と健気に答えたルルーシュ。

それに甘えてはいけなかったのだ…。

「…ルル、ごめんよ、…ルルーシュ…」
「…きゅう、…」

なんで泣くの? とでも言うかのように、うさぎルルーシュは必死な様子で、ぺろぺろと手の甲を舐めてくる。
口もきけない、動物の姿になって、自分が一番辛いはずなのに…。
それなのに、スザクのことを思いやってくれる。

(優しすぎるよ、ルルーシュ。…僕のこと、恨んでもいいくらいなのに…)

そんなふうに優しく舐めないでほしい。
いっそ、噛み付いてもいいのだ。
スザクには慰められるだけの資格はないというのに…。

「…きゅうん…」

ルルーシュは悲しそうに再び啼いて、今度は慰めるためではなく、自分の意思を伝えるために、肌を舌でなぞった。

「わ」
「か」
「れ」
「よ」
「う」


「…ルルー、…シュ…」

別れの言葉。
信じたくない、とスザクは激しく頭を振る。

「いや、だよ、…ルルーシュ。…君と別れるなんて…っ…」

そんなこと認められるはずがない。
絶対に!

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プロフィール
HN:
ルルーシュ@森田望愛
性別:
非公開
自己紹介:
ルルーシュやスザクになりきって、好き勝手書いてます。
個人の妄想による産物なので、その点ご了承下さいね。
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