黒うさぎルルたんの日記
黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。
時々小説形式もあったりします。
禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。
コメント頂けるとすごくうれしいです♪
2007
*(注)ぬるいですが、R15程度のえっち描写があります。
*****
唇にキスされたのは、初めてだった。
だから、ひどく驚いた。
けれど…驚きとは別に…何か違う感情が俺の中で渦巻く。
何だろう、これは?
触れた唇のあたたかさが、ひどく心地いい。
だが、そんな悠長なことを言ってられたのは、最初だけだった。
「…んっ…んん〜っ…」
ただ、唇と唇を合わせるだけじゃなかった。
いきなりスザクの舌が俺の口の中に入り込んできて…。
少しざらざらしたそれが、俺の舌に絡み付く。
そんなふうにされるなんて思わなかったから、俺が軽いパニックに陥った。
口を封じられているから、言葉を発することが出来ない。
どうしようもなくて、拳でスザクの腕を叩いたが、全く意味もなく。
さらには、腕を捕まえられて、頭上で押さえつけられてしまった。
ぴちゃぴちゃ、とおかしな音をたてて、舌が口の中で動き回る。
最初が何が何だか全然分からなかったけど…少しずつ、その音が俺とスザクの唾液の混ざりあう音なんだと分かって、驚く。
驚いたのは…もちろん、そういう行為があるっていうこともだけど、それが嫌だと思っていない自分だった。
腕を押さえつけられるのは嫌だし、どうしてこんなことされるのか分からないのに。
「…スザク、…何…」
ようやく唇を解放されて、酸素を求めて肩で息をする。
スザクは俺の質問には答えず、今度はTシャツをまくり上げ、胸元に唇を寄せてきた。
俺は男だから…いわゆる、男が魅力を感じるようなやわらかな乳房はないのに、スザクは感触を楽しむように触れ、舐め、そして。
「…あ、…んっ…」
ぴくん、と体がはねた。
思わず、おかしな声が漏れて…反射的に口を塞ごうと思ったけれど、両手はいまだにスザクに押さえつけられていてかなわない。
何だ、今の声!?
いや、それよりも…今の感触は…何?
「…んっ…」
とにかく頭の中はめちゃくちゃで、王宮の図書館では読んだことがないようなことばかりが、俺を襲ってくる。
おかしな感じ。
それが何なのか、俺はようやく理解した。
スザクが、乳首を吸っていたのだ。
吸うだけじゃなくて、舐めたり、噛んだり…。
そうされるたびに、何だかおかしな感じがする。
声が押さえられなかったり…足の間がむずむずしてきたり…。
もじもじと腰を動かしていたら、スザクの手が俺のソコにスラックスごしに触れてきた。
まさか触られるとは思ってなかった。
「な、何!?」
「…さっき同じこと、君もやったじゃないか。俺とえっちなことするんだろう?」
「そ、そうだけど…」
そうだけど…だからってなんで?
口をぱくぱくさせていると、スザクは苦笑して「じゃあ我慢して」と、今度は俺のスラックスを足から引き抜いてしまった。
しかも、下着ごと。
な、なんで!?
*****
唇にキスされたのは、初めてだった。
だから、ひどく驚いた。
けれど…驚きとは別に…何か違う感情が俺の中で渦巻く。
何だろう、これは?
触れた唇のあたたかさが、ひどく心地いい。
だが、そんな悠長なことを言ってられたのは、最初だけだった。
「…んっ…んん〜っ…」
ただ、唇と唇を合わせるだけじゃなかった。
いきなりスザクの舌が俺の口の中に入り込んできて…。
少しざらざらしたそれが、俺の舌に絡み付く。
そんなふうにされるなんて思わなかったから、俺が軽いパニックに陥った。
口を封じられているから、言葉を発することが出来ない。
どうしようもなくて、拳でスザクの腕を叩いたが、全く意味もなく。
さらには、腕を捕まえられて、頭上で押さえつけられてしまった。
ぴちゃぴちゃ、とおかしな音をたてて、舌が口の中で動き回る。
最初が何が何だか全然分からなかったけど…少しずつ、その音が俺とスザクの唾液の混ざりあう音なんだと分かって、驚く。
驚いたのは…もちろん、そういう行為があるっていうこともだけど、それが嫌だと思っていない自分だった。
腕を押さえつけられるのは嫌だし、どうしてこんなことされるのか分からないのに。
「…スザク、…何…」
ようやく唇を解放されて、酸素を求めて肩で息をする。
スザクは俺の質問には答えず、今度はTシャツをまくり上げ、胸元に唇を寄せてきた。
俺は男だから…いわゆる、男が魅力を感じるようなやわらかな乳房はないのに、スザクは感触を楽しむように触れ、舐め、そして。
「…あ、…んっ…」
ぴくん、と体がはねた。
思わず、おかしな声が漏れて…反射的に口を塞ごうと思ったけれど、両手はいまだにスザクに押さえつけられていてかなわない。
何だ、今の声!?
いや、それよりも…今の感触は…何?
「…んっ…」
とにかく頭の中はめちゃくちゃで、王宮の図書館では読んだことがないようなことばかりが、俺を襲ってくる。
おかしな感じ。
それが何なのか、俺はようやく理解した。
スザクが、乳首を吸っていたのだ。
吸うだけじゃなくて、舐めたり、噛んだり…。
そうされるたびに、何だかおかしな感じがする。
声が押さえられなかったり…足の間がむずむずしてきたり…。
もじもじと腰を動かしていたら、スザクの手が俺のソコにスラックスごしに触れてきた。
まさか触られるとは思ってなかった。
「な、何!?」
「…さっき同じこと、君もやったじゃないか。俺とえっちなことするんだろう?」
「そ、そうだけど…」
そうだけど…だからってなんで?
口をぱくぱくさせていると、スザクは苦笑して「じゃあ我慢して」と、今度は俺のスラックスを足から引き抜いてしまった。
しかも、下着ごと。
な、なんで!?
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2007
(注)まだぬるいですが、15禁にさしかかってきました。
****
さすがに他人を連れての移動はきつい。
スザクの部屋にたどり着いた時には、へとへとになっていた。
スザクは「あれ、なんで僕の部屋に…?」と首を傾げながらも、疲れきった俺に大丈夫か、とねぎらいの言葉をくれる。
心配そうな顔で、小さなうさぎ体型だった時のように、俺を膝の上にのせようとして、一人で顔を赤くしている。
その様子に、俺はむっとする。
(膝でもどこでものせればいいじゃないかっ)
ちょっと体の大きさが変わったからって、こんなに戸惑うことないじゃないか。
体が小さかった時には、あれほど一緒に寝たがったり、お風呂に入りたがったりしたのに…。
小さい俺じゃないから…だから、スザクが冷たくなったのかと思うと、胸がちくりと痛んだ。
小さくても、今でも、俺は俺なのに…。
「…ルルーシュ?」
黙り込んだ俺におそるおそるといった様子で声をかけ、肩に触れようとして、その手を引っ込める。
こいつ…どこまで…!
すごく頭にきていた。
だから、俺はスザクの膝の上を跨ぐような形で向い合せに座る。
明らかに動揺した様子だが、もう気にしない。
こいつは、俺に対して責任があるんだから。
だから、ちゃんと契約してもらう。
絶対に離れないように。
浮気なんて、二度とさせないからな!
「…ルルー…、って、ちょっと…」
「うるさいっ」
きっと睨み付けて、俺はスザクのトップスを脱がしにかかった。
まずは軍服の上着だが…ボタンやらホックやらがあって、脱がしにくい。
なんだって、こんなに頑丈なんだ?
ネクタイまでしてるし…ああ、もうめんどくさい!
いや、待てよ…。
スザクは男なんだし…上着はどっちでもいいのかな?
そういえば…あの雑誌の中でも、男の方は上を脱いでいなかったような…。
だったら。
「…えいっ」
「うわっ、なにを!?」
思い切って、スラックスの中に手を入れた。
直接、スザクのものに触れる。
他人のものなんて触ったことなかった。
何だろう…なんか…大きい…気がする。
俺のよりも…。
こ、こういうのって…個人差がある、んだろうか?
確かめようと、先端とか根元とか…指で色々触ってみた。
どうしてだろう…。スザクのが、なんだか熱くなってきて…少しずつ…。
不思議に思ったその時だった。
「…わっ…、スザク、何する…」
スザクの腕が俺の背中にまわり、いきなり床に押し倒された。
一応は気を使ってくれた…らしく、後頭部に手を置いてくれたから頭は打たなかったけれど、背中は少し痛かった。
文句を言おうと目をあげると、すぐ側にスザクの顔。
そして。
「…ルルーシュが悪いんだからね。文句言っても、もう知らないからね」
ふっと、吐息がかかり、そして。
俺はスザクにキスされていた。
****
さすがに他人を連れての移動はきつい。
スザクの部屋にたどり着いた時には、へとへとになっていた。
スザクは「あれ、なんで僕の部屋に…?」と首を傾げながらも、疲れきった俺に大丈夫か、とねぎらいの言葉をくれる。
心配そうな顔で、小さなうさぎ体型だった時のように、俺を膝の上にのせようとして、一人で顔を赤くしている。
その様子に、俺はむっとする。
(膝でもどこでものせればいいじゃないかっ)
ちょっと体の大きさが変わったからって、こんなに戸惑うことないじゃないか。
体が小さかった時には、あれほど一緒に寝たがったり、お風呂に入りたがったりしたのに…。
小さい俺じゃないから…だから、スザクが冷たくなったのかと思うと、胸がちくりと痛んだ。
小さくても、今でも、俺は俺なのに…。
「…ルルーシュ?」
黙り込んだ俺におそるおそるといった様子で声をかけ、肩に触れようとして、その手を引っ込める。
こいつ…どこまで…!
すごく頭にきていた。
だから、俺はスザクの膝の上を跨ぐような形で向い合せに座る。
明らかに動揺した様子だが、もう気にしない。
こいつは、俺に対して責任があるんだから。
だから、ちゃんと契約してもらう。
絶対に離れないように。
浮気なんて、二度とさせないからな!
「…ルルー…、って、ちょっと…」
「うるさいっ」
きっと睨み付けて、俺はスザクのトップスを脱がしにかかった。
まずは軍服の上着だが…ボタンやらホックやらがあって、脱がしにくい。
なんだって、こんなに頑丈なんだ?
ネクタイまでしてるし…ああ、もうめんどくさい!
いや、待てよ…。
スザクは男なんだし…上着はどっちでもいいのかな?
そういえば…あの雑誌の中でも、男の方は上を脱いでいなかったような…。
だったら。
「…えいっ」
「うわっ、なにを!?」
思い切って、スラックスの中に手を入れた。
直接、スザクのものに触れる。
他人のものなんて触ったことなかった。
何だろう…なんか…大きい…気がする。
俺のよりも…。
こ、こういうのって…個人差がある、んだろうか?
確かめようと、先端とか根元とか…指で色々触ってみた。
どうしてだろう…。スザクのが、なんだか熱くなってきて…少しずつ…。
不思議に思ったその時だった。
「…わっ…、スザク、何する…」
スザクの腕が俺の背中にまわり、いきなり床に押し倒された。
一応は気を使ってくれた…らしく、後頭部に手を置いてくれたから頭は打たなかったけれど、背中は少し痛かった。
文句を言おうと目をあげると、すぐ側にスザクの顔。
そして。
「…ルルーシュが悪いんだからね。文句言っても、もう知らないからね」
ふっと、吐息がかかり、そして。
俺はスザクにキスされていた。
2007
なんでこんなところにシュナイゼル兄さまが…?
この眼鏡男、本当にシュナイゼル兄さまの知り合いなのか?
人間…じゃなかったのかな?
っていうか、今、スザクの奴、とんでもないことを言わなかったか?
ま、まるで…。
「ば、馬鹿スザク! 何言ってるんだよっ。それじゃまるでプロポーズみたいじゃないかっ」
「みたいじゃなくて、そうなんだっ!」
びっくりして思わず怒鳴りつけると、逆に怒鳴りかえされた。
ええっ!? プロポーズ?
だって、それって…!
「おやおや…ルルーシュはこの少年と「契約」したんじゃなかったのかい? 今更プロポーズなんて…。もしかしてちゃんと「契約」してなかった?」
俺たちの様子を見て、シュナイゼル兄さまが呆れたように言う。
ちゃんとした「契約」?
それって…どういうこと?
「…キスしただけじゃ、「契約」にはならないんですか?」
「キス? それだけじゃダメだよ。ちゃんと「契約」するには…」
キスじゃダメ…。
その言葉を聞いてはっとした。
つまりそれって…!
スザクは俺のこと、幸せにするって言った。
プロポーズしたんだって言った。
それなら、ちゃんと責任もって、「契約」してもらわなくちゃ。
大体、もとはスザクが俺のこと口説いてきたんだから、俺に対して、こいつは多大な責任があるんだ。
それに…「契約」をちゃんとしてなかったなんて、コーネリア姉様あたりに知られたら、どんなに馬鹿にされるか!
しばらくは、俺のことを「出戻り」って言ってからかうだろう。
そんなのはごめんだ。
それに…俺だって、スザクのことは嫌いじゃない。
た、多少の不安はあるけれど、その気になって出来ないことなどないはず!
え、えっちなんて…きっと、大したことない…はず。
「スザク! 来い!」
「え!?」
俺はスザクの手を取った。
俺自身は帰り道を忘れてしまったが、スザクに触れれば、こいつの記憶から家までの道が分かる。
そう、家に帰るのだ。
そして、ちゃんと「契約」してやろうじゃないか!
***
そして、取り残されたシュナイゼルとロイド。
ようやく我に帰ったシュナイゼルは、「ああ!」とのその場にくずおれた。
「しまったっ! あまりの素早さにルルーシュの今の気配をたどっておくのを忘れた! 私は、追跡が大の苦手なのに〜!」
どうしよう!と二枚目な大男が慌てる様は、なかなかに面白い。
大変ですね〜なんて調子を合わせつつ、ロイドはほくそ笑んだ。
(スザクくんちだったら、僕知ってるんだけどね)
だが、シュナイゼルはどうやら、そんなことも忘れているようだから…。
ちょっと黙っていよう。
あのルルーシュの剣幕からすると…どうやら、面白いことになりそうだし。
(それに…スザクくん、恋煩いしてたみたいだしね〜。ここらで一発決めてもらった方が仕事もはかどりそうだし)
男なんてちょろい生き物だ。
私生活が満たされていると、とんでもない力を発揮したりする。
シュナイゼルには悪いが、ここはあのルルーシュに協力してもらおう。
何しろ、ルルーシュ自体がまんざらでないのだから、問題などあろうはずがない。
ちなみに、シュナイゼルが言おうとした「ちゃんとした契約」とは…もちろんエッチなことではない。
そんなことしなきゃいけないんだったら、死んでもシュナイゼルと「契約」なんてしなかったのだから…。
この眼鏡男、本当にシュナイゼル兄さまの知り合いなのか?
人間…じゃなかったのかな?
っていうか、今、スザクの奴、とんでもないことを言わなかったか?
ま、まるで…。
「ば、馬鹿スザク! 何言ってるんだよっ。それじゃまるでプロポーズみたいじゃないかっ」
「みたいじゃなくて、そうなんだっ!」
びっくりして思わず怒鳴りつけると、逆に怒鳴りかえされた。
ええっ!? プロポーズ?
だって、それって…!
「おやおや…ルルーシュはこの少年と「契約」したんじゃなかったのかい? 今更プロポーズなんて…。もしかしてちゃんと「契約」してなかった?」
俺たちの様子を見て、シュナイゼル兄さまが呆れたように言う。
ちゃんとした「契約」?
それって…どういうこと?
「…キスしただけじゃ、「契約」にはならないんですか?」
「キス? それだけじゃダメだよ。ちゃんと「契約」するには…」
キスじゃダメ…。
その言葉を聞いてはっとした。
つまりそれって…!
スザクは俺のこと、幸せにするって言った。
プロポーズしたんだって言った。
それなら、ちゃんと責任もって、「契約」してもらわなくちゃ。
大体、もとはスザクが俺のこと口説いてきたんだから、俺に対して、こいつは多大な責任があるんだ。
それに…「契約」をちゃんとしてなかったなんて、コーネリア姉様あたりに知られたら、どんなに馬鹿にされるか!
しばらくは、俺のことを「出戻り」って言ってからかうだろう。
そんなのはごめんだ。
それに…俺だって、スザクのことは嫌いじゃない。
た、多少の不安はあるけれど、その気になって出来ないことなどないはず!
え、えっちなんて…きっと、大したことない…はず。
「スザク! 来い!」
「え!?」
俺はスザクの手を取った。
俺自身は帰り道を忘れてしまったが、スザクに触れれば、こいつの記憶から家までの道が分かる。
そう、家に帰るのだ。
そして、ちゃんと「契約」してやろうじゃないか!
***
そして、取り残されたシュナイゼルとロイド。
ようやく我に帰ったシュナイゼルは、「ああ!」とのその場にくずおれた。
「しまったっ! あまりの素早さにルルーシュの今の気配をたどっておくのを忘れた! 私は、追跡が大の苦手なのに〜!」
どうしよう!と二枚目な大男が慌てる様は、なかなかに面白い。
大変ですね〜なんて調子を合わせつつ、ロイドはほくそ笑んだ。
(スザクくんちだったら、僕知ってるんだけどね)
だが、シュナイゼルはどうやら、そんなことも忘れているようだから…。
ちょっと黙っていよう。
あのルルーシュの剣幕からすると…どうやら、面白いことになりそうだし。
(それに…スザクくん、恋煩いしてたみたいだしね〜。ここらで一発決めてもらった方が仕事もはかどりそうだし)
男なんてちょろい生き物だ。
私生活が満たされていると、とんでもない力を発揮したりする。
シュナイゼルには悪いが、ここはあのルルーシュに協力してもらおう。
何しろ、ルルーシュ自体がまんざらでないのだから、問題などあろうはずがない。
ちなみに、シュナイゼルが言おうとした「ちゃんとした契約」とは…もちろんエッチなことではない。
そんなことしなきゃいけないんだったら、死んでもシュナイゼルと「契約」なんてしなかったのだから…。
2007
…僕の耳が正常なんだとしたら、今、「兄さまとスザクの二股」って聞こえたんだけど…?
ふたまた…。
二股って、主に恋愛の時に使う言葉じゃなかったっけ?
それって、つまり…。
僕は愕然とした。
「ちょ、ちょっと待って…それって、まさかと思うけど、僕とロイドさんの間に恋愛感情があるとかとんでもないことじゃないよね!?」
思わず確認するように叫ぶと、ルルーシュはきっと僕を睨み付ける。
「それ以外、何があるんだよ!?」
ええ!? それ以外ない、なんて…そんなに自信を持って答えられても…!
一体どこをどう押せば、そういう話になるんだよ。
あまりの展開に、僕は目眩を起こしそうになった。
っていうか、ロイドさんの目がおもしろがってるんだけど…!
へえ、ってにやにやしながら、全然否定しないし。
とにかく、何とかしてルルーシュを落ち着かせなければ。
そうじゃないと僕の体も…いや、体よりも、心の方が持ちそうになかった。
あまりのショックで…。
「と、とにかく…ルルーシュ、落ち着いて!」
「やだっ! スザクの裏切り者! 俺と契約しておきながら、こんな眼鏡の年増男と浮気するなんてっ!」
め、眼鏡の年増男…?
確かに、ルルから見たらそうかもだけど…。
ちらりと見るが、ロイドさんの表情は特に変わった様子もない。
というよりも、こちらのことはどうでもいいかのようで、携帯電話で誰かにメールを打っている。
な、なんて不謹慎な…。
大体、こんな恐ろしい疑いがかかるなんて…ロイドさんが何か言ったからじゃないのか?
なんとかしてもらわなくちゃ…。
暴れるルルーシュを何とか腕の中に捕まえたその時だった。
「ルルーシュっ!」
突然、わいて出たように、金髪の美丈夫が現れた。
そう、わいて出た…と思う。ドアが開いた気配はなかったから…。
「シュナイゼル兄さま!」
シュナイゼル…兄さま?
この人がルルーシュの…?
っていうか、この人が…ロイドさんの?
思わず、二人のくんずほぐれつな光景を想像して…僕は赤くなった。
ちょ、ちょっと気持ち悪い、かも…。
い、いや…!
だが、そんなことを言ってる場合じゃなかった。
今重要なのは…。
「ル、ルルーシュとは別れませんっ! たとえ今はしょぼくても、必ず立派になって、ルルーシュを幸せにしてみせますっ!」
決死の思いで、僕はそう叫んでいた。
ふたまた…。
二股って、主に恋愛の時に使う言葉じゃなかったっけ?
それって、つまり…。
僕は愕然とした。
「ちょ、ちょっと待って…それって、まさかと思うけど、僕とロイドさんの間に恋愛感情があるとかとんでもないことじゃないよね!?」
思わず確認するように叫ぶと、ルルーシュはきっと僕を睨み付ける。
「それ以外、何があるんだよ!?」
ええ!? それ以外ない、なんて…そんなに自信を持って答えられても…!
一体どこをどう押せば、そういう話になるんだよ。
あまりの展開に、僕は目眩を起こしそうになった。
っていうか、ロイドさんの目がおもしろがってるんだけど…!
へえ、ってにやにやしながら、全然否定しないし。
とにかく、何とかしてルルーシュを落ち着かせなければ。
そうじゃないと僕の体も…いや、体よりも、心の方が持ちそうになかった。
あまりのショックで…。
「と、とにかく…ルルーシュ、落ち着いて!」
「やだっ! スザクの裏切り者! 俺と契約しておきながら、こんな眼鏡の年増男と浮気するなんてっ!」
め、眼鏡の年増男…?
確かに、ルルから見たらそうかもだけど…。
ちらりと見るが、ロイドさんの表情は特に変わった様子もない。
というよりも、こちらのことはどうでもいいかのようで、携帯電話で誰かにメールを打っている。
な、なんて不謹慎な…。
大体、こんな恐ろしい疑いがかかるなんて…ロイドさんが何か言ったからじゃないのか?
なんとかしてもらわなくちゃ…。
暴れるルルーシュを何とか腕の中に捕まえたその時だった。
「ルルーシュっ!」
突然、わいて出たように、金髪の美丈夫が現れた。
そう、わいて出た…と思う。ドアが開いた気配はなかったから…。
「シュナイゼル兄さま!」
シュナイゼル…兄さま?
この人がルルーシュの…?
っていうか、この人が…ロイドさんの?
思わず、二人のくんずほぐれつな光景を想像して…僕は赤くなった。
ちょ、ちょっと気持ち悪い、かも…。
い、いや…!
だが、そんなことを言ってる場合じゃなかった。
今重要なのは…。
「ル、ルルーシュとは別れませんっ! たとえ今はしょぼくても、必ず立派になって、ルルーシュを幸せにしてみせますっ!」
決死の思いで、僕はそう叫んでいた。
2007
「スザクの裏切り者!」
開口一番の言葉がそれだった。
ルルは綺麗な紫の瞳をきりきりと釣り上げて、僕を睨む。
ど、どうして!?
一体、いつ僕がルルを裏切ったと?
確かに態度が悪かったのは認めるけど…裏切った覚えは…。
っていうか、ルルのさしている「裏切り者」ってどういうこと?
僕は、ルルーシュに何を言いたいのか、聞こうとした。
だけど、すっかり頭に血がのぼってるらしいルルは、聞く耳もたなくて。
さらに、「お前なんか嫌いだ!」と叫ぶと、僕の頬をばしばしと叩いてきた。
い、痛い!
軍学校はそれなりのスパルタ教育だから、多少の体罰は慣れてるけど…いくら何でも痛いよ。
それに、殴られる理由も分からないし。
振り上げた腕を捕まえて、次の動作を遮る。
ルルーシュの手首は驚くほど細かった。
思わず強く握ってしまったから、力を緩めたら、また逃げられて、顔を叩かれた。
そんな僕達の様子を見て、ロイドさんが口を挟む。
「まあまあ、痴話げんかはそのへんで…。僕も胸焼けしちゃうからさあ?」
いつもながら、心のこもっていない声だ。
っていうか、なぜロイドさんがルルーシュを…?
訪ねた僕に、ロイドさんが言った。
「ああ、話せば長いからめんどくさいんだけど…。簡潔に言えば、彼のお兄さんから頼まれて探してたんだよね〜。見つかって手間はぶけちゃったよ」
「…兄さま、って…?」
その言葉に、ルルーシュの動きがとまる。
「…って、どっち?」
「シュナイゼル様だよ〜。そんなしょぼいの捕まえたって意味ないから、契約を破棄してかえっておいで、だって」
そんなしょぼいの…って、まさかと思うけど、僕のこと??
いや、まさかじゃなくて、明らかにそうだろう。
ロイドさんの視線がこちらに。
ひどい、あんまりだ。
そりゃあ、高級じゃないかもしれないけど…。
(…え、契約…破棄?)
その後に続いた言葉に、僕は蒼白になる。
契約破棄って、つまりは…ルルーシュと別れなくちゃいけないってこと!?
そ、そんなの…。
僕が反論する前に、いち早く、ルルーシュが口を開いた。
「嘘つきっ! お前、そう言って、俺とスザクの仲をさこうとしてるんだろう?
シュナイゼル兄さまとスザクとを二股かけるなんて、なんて性悪なんだっ!」
開口一番の言葉がそれだった。
ルルは綺麗な紫の瞳をきりきりと釣り上げて、僕を睨む。
ど、どうして!?
一体、いつ僕がルルを裏切ったと?
確かに態度が悪かったのは認めるけど…裏切った覚えは…。
っていうか、ルルのさしている「裏切り者」ってどういうこと?
僕は、ルルーシュに何を言いたいのか、聞こうとした。
だけど、すっかり頭に血がのぼってるらしいルルは、聞く耳もたなくて。
さらに、「お前なんか嫌いだ!」と叫ぶと、僕の頬をばしばしと叩いてきた。
い、痛い!
軍学校はそれなりのスパルタ教育だから、多少の体罰は慣れてるけど…いくら何でも痛いよ。
それに、殴られる理由も分からないし。
振り上げた腕を捕まえて、次の動作を遮る。
ルルーシュの手首は驚くほど細かった。
思わず強く握ってしまったから、力を緩めたら、また逃げられて、顔を叩かれた。
そんな僕達の様子を見て、ロイドさんが口を挟む。
「まあまあ、痴話げんかはそのへんで…。僕も胸焼けしちゃうからさあ?」
いつもながら、心のこもっていない声だ。
っていうか、なぜロイドさんがルルーシュを…?
訪ねた僕に、ロイドさんが言った。
「ああ、話せば長いからめんどくさいんだけど…。簡潔に言えば、彼のお兄さんから頼まれて探してたんだよね〜。見つかって手間はぶけちゃったよ」
「…兄さま、って…?」
その言葉に、ルルーシュの動きがとまる。
「…って、どっち?」
「シュナイゼル様だよ〜。そんなしょぼいの捕まえたって意味ないから、契約を破棄してかえっておいで、だって」
そんなしょぼいの…って、まさかと思うけど、僕のこと??
いや、まさかじゃなくて、明らかにそうだろう。
ロイドさんの視線がこちらに。
ひどい、あんまりだ。
そりゃあ、高級じゃないかもしれないけど…。
(…え、契約…破棄?)
その後に続いた言葉に、僕は蒼白になる。
契約破棄って、つまりは…ルルーシュと別れなくちゃいけないってこと!?
そ、そんなの…。
僕が反論する前に、いち早く、ルルーシュが口を開いた。
「嘘つきっ! お前、そう言って、俺とスザクの仲をさこうとしてるんだろう?
シュナイゼル兄さまとスザクとを二股かけるなんて、なんて性悪なんだっ!」
2007
なんで僕はこんなところにいるんだ…。
ルルーシュがいなくなって、もう半日以上たってるっていうのに、仕事なんてしてる場合じゃないんだよ!
僕は…人を恨むのはよくないことだと思ってる。
だけど。
今回ばかりはロイドさんを恨まずにはいられない。
そりゃあ…僕たちの部署は三人しかいないよ? だけど…それは僕のせいじゃないんだし!
普段、有休なんてほとんどとってないんだし、たまに休みくらいくれたっていいじゃないか…。
この間、ロイドさんが僕に無理矢理おしつけたビン。
こんなの僕はいらないって言ったのに、なのに、自分でおしつけてきたくせに「それあげたんだから、休みはなし」なんて…!
そんな理屈ってありえるんだろうか!?
だって、僕が頼んだわけじゃないのに…。
だいたい…このビンの中身って何なんだよ?
それも分からないのに、ありがたく思えって言われたって…そんなの無理だよ。
しかも、僕に休みをくれなかった本人はどっか出かけてていないし…。
セシルさんはセシルさんで…スーパーのタイムサービスに出かけちゃったし…。
今までそんなこと考えたことなかったけど…僕って、上司と先輩に恵まれてないのかもしれない…。
あ…ようやくどっちかが帰ってきたみたいだ。
どうやらロイドさんらしいけど…誰か一緒にいるみたいだ…。
セシルさんじゃないみたいだけど…。
お客さんですか、と声をかけた僕の頬にものすごい衝撃が走った。
その「お客さん」と思われる誰かがものすごいスピードでこちらにやってきて、僕の頬をはたいた…っていうか、蹴飛ばした?みたいだった。
何で急に…。
と思ったら…。
え、え…?
なんでルルーシュとロイドさんが一緒に!?
ルルーシュがいなくなって、もう半日以上たってるっていうのに、仕事なんてしてる場合じゃないんだよ!
僕は…人を恨むのはよくないことだと思ってる。
だけど。
今回ばかりはロイドさんを恨まずにはいられない。
そりゃあ…僕たちの部署は三人しかいないよ? だけど…それは僕のせいじゃないんだし!
普段、有休なんてほとんどとってないんだし、たまに休みくらいくれたっていいじゃないか…。
この間、ロイドさんが僕に無理矢理おしつけたビン。
こんなの僕はいらないって言ったのに、なのに、自分でおしつけてきたくせに「それあげたんだから、休みはなし」なんて…!
そんな理屈ってありえるんだろうか!?
だって、僕が頼んだわけじゃないのに…。
だいたい…このビンの中身って何なんだよ?
それも分からないのに、ありがたく思えって言われたって…そんなの無理だよ。
しかも、僕に休みをくれなかった本人はどっか出かけてていないし…。
セシルさんはセシルさんで…スーパーのタイムサービスに出かけちゃったし…。
今までそんなこと考えたことなかったけど…僕って、上司と先輩に恵まれてないのかもしれない…。
あ…ようやくどっちかが帰ってきたみたいだ。
どうやらロイドさんらしいけど…誰か一緒にいるみたいだ…。
セシルさんじゃないみたいだけど…。
お客さんですか、と声をかけた僕の頬にものすごい衝撃が走った。
その「お客さん」と思われる誰かがものすごいスピードでこちらにやってきて、僕の頬をはたいた…っていうか、蹴飛ばした?みたいだった。
何で急に…。
と思ったら…。
え、え…?
なんでルルーシュとロイドさんが一緒に!?
2007
間違いなく、その男からはスザクの匂いがした。
それもかなりはっきりと。
俺は、さっき見た雑誌の中で「恋人たち」がふけっていた行為を思い出し、愕然とした。
こ、こんなにはっきりスザクの匂いがするってことはもしかして…。
そう、恋人たちがふけっていた行為。
それは、キスだけじゃなくって…裸で抱き合ったら、つまりその…男が女にその…。
で、でも…それは男と女の場合じゃ?
あいつは、絶対男だと思うんだけど。
それとも…中性的なタイプ…?
そこまで考えて、俺ははっとした。
つまり、スザクがいきなり冷たくなったのって…恋人が出来たからってこと!?
だから、俺に冷たくなったって…。
スザクの奴…!
それってどういうことだよ!
あいつは、俺と生涯を添い遂げる約束をしたのに!
なのに、他の奴を恋人にするなんてっ!
文句言ってやらなくちゃ気がすまない。
もう、一緒に住んでやらないし、お風呂にも入らないし、弁当も作ってやんない!
あ…でも、あの男から匂いがするってことは…あいつについていけば、スザクに会えるかも。
よし! あいつを尾行して…っと思ったら、思いっきり気付かれてしまった。
まずい、逃げなくちゃ!
それもかなりはっきりと。
俺は、さっき見た雑誌の中で「恋人たち」がふけっていた行為を思い出し、愕然とした。
こ、こんなにはっきりスザクの匂いがするってことはもしかして…。
そう、恋人たちがふけっていた行為。
それは、キスだけじゃなくって…裸で抱き合ったら、つまりその…男が女にその…。
で、でも…それは男と女の場合じゃ?
あいつは、絶対男だと思うんだけど。
それとも…中性的なタイプ…?
そこまで考えて、俺ははっとした。
つまり、スザクがいきなり冷たくなったのって…恋人が出来たからってこと!?
だから、俺に冷たくなったって…。
スザクの奴…!
それってどういうことだよ!
あいつは、俺と生涯を添い遂げる約束をしたのに!
なのに、他の奴を恋人にするなんてっ!
文句言ってやらなくちゃ気がすまない。
もう、一緒に住んでやらないし、お風呂にも入らないし、弁当も作ってやんない!
あ…でも、あの男から匂いがするってことは…あいつについていけば、スザクに会えるかも。
よし! あいつを尾行して…っと思ったら、思いっきり気付かれてしまった。
まずい、逃げなくちゃ!
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