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黒うさぎルルたんの日記

黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。 時々小説形式もあったりします。 禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。 コメント頂けるとすごくうれしいです♪

   2025

0824
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   2007

0707
「ほ、ホントに…?」

思わず訊き返すと、ルルーシュは「俺の言うこと信じないのか」とかすかに唇を尖らせる。
怒っている…というよりは、拗ねているといった感じだが、僕は頭をふって否定する。

「君の言うことは信じるよ! 信じるけど…なんか…嬉しすぎて…」
「…じゃあ、信じられるようにこうしてやるよ」

ルルーシュはそういって、僕の頬をきつくつねった。
痛い。
確かに…嘘でも幻でもない。

「…ありがと、ルルーシュ」

抱きしめて言うと、腕の中のルルーシュが顔を真っ赤にしながら、

「そ、そんなふうに落ち着いてるけどなっ! お前、これからが結構大変なんだからな。俺と結婚するからには…ちゃんと出世だってしてもらわなくちゃ駄目だし…あと、浮気なんか絶対許さないし。いいか、スザク…俺は…」
「うん、分かってる。わかってるよ」

出世…そんなに興味なかったけど、君のために頑張る。
こんな狭いアパートじゃなくて、もっと君がゆっくり出来るような部屋に住めるくらい高給取りになる。
パソコンだって、先輩からのお古なんかなじゃくて、ちゃんと季節モデルを買うようにするし。
それに…浮気なんてしないよ。
だって、大好きな君がそばにいてくれるんだもの。

思いのたけを溢れるままに告げると、

「わ、分かったから…。お前、よくそんな恥ずかしいこと言えるなっ…」

ルルーシュが照れながら、僕の胸をぽかんと叩いた。

細い手。
強くつかんだら折れてしまいそう。
そんなことを考えていると、

「あの…そ、そーゆうことするなら…ベッド、…だろ?」
「…うん、そう、なんだけど」

かすかに震えている手。
恐い、んだろうな。
だって、ルルーシュ、セックスのことよく知らなかったみたいだし。

ちょっと…反省してる。
勢いにまかせて、「結婚前でもエッチしてもいい」とか言っちゃったけど…
あながち嘘でもないけど…。

でも。

「あの…無理しなくてもいいんだよ。その…ルルーシュがもっとその…エッチ関係のこと調べて納得してからでも」

僕の言葉に、ルルーシュは少し考え…そして首を振った。

「…調べてからだともっと怖くなるかもしれないし…。それに、俺、スザクにしてほしいから…。そ、それに…俺、こう見えても我慢強いしっ…。少しくらい痛くたってっ…!」
「痛くなんてしないよ。我慢しなくてもいい…。じゃあ…するね…?」
「…うん」

僕は華奢な体を抱き上げ、ゆっくりとベッドに下ろした。


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   2007

0707
ちょっと早いですが…v

   2007

0706
「…ごめん、これ何て書いてあるかわかんない」

拾い上げたはいいものの、その字は僕には読むことができなかった。
おそらく、ルルーシュたちの世界の文字はこちらのものとは違うのだろう。
むっとしながら、僕の手から紙片を取り上げたルルーシュは、そこに書かれていることにくわっと目を見開く。

「じ、実家に帰ります…!? って、あいつら、自分たちだけで帰れるのか!?」

愕然とした様子で呟く。
そういえば、ルルーシュは「力が足りないから」向こうの世界に帰れないとかなんとか言ってたっけ…。
でも…あの金髪美形のお兄さんに連れてきてもらったんじゃないのかな?
だから、一緒に帰るだけなんじゃ…?

ルルーシュはそんなこと思いつきもしないようで、ひどくショックを受けているようだった。
自分は帰れないのに…ってこと、なのかな。
ちくん、と胸が痛くなる。
僕は細い体をぎゅっと抱きしめた。

「…お願い、ルルーシュ。帰らないで」
「…スザク?」

ひどい不安にかられ、泣きそうになるのを必死で堪える。
ルルーシュがもしここからいなくなってしまったら…一瞬でもそう思ったら辛くて仕方なかった。
だって、本当に好きなんだ。ルルーシュのこと。
離れるなんて考えられない。ううん、考えたくないよ。

「…ス、スザク…? どうしたんだ? 具合でも悪いのかっ…?」
「…うん、胸が痛い。すごく」
「え…え、大丈夫か!?」

綺麗な紫色の瞳に僕の顔が映っていた。
心配そうに見つめてくる君。その目が僕を見つめてさえいてくれたら。
僕はそれだけでいい。
そっと手をのばし、柔らかな頬に触れた。

「…僕は…まだ下っ端の軍人で…ちっとも裕福じゃなくて…。鈍感だってよく言われるし…君のことも無理矢理こっちに引き止めちゃったけど…でも、僕は本当に君が好きなんだ…! 君が側にいてくれなくちゃ駄目なんだ…! だからっ…」

溢れてくる想いを止められず、僕は再びルルーシュを強く抱きしめた。
少し力をこめたら折れてしまいそうなほど、ルルーシュは細い。
でも、止められなかった。

華奢な手がゆっくりと僕の背を撫でる。

「…馬鹿だな。お前が下っ端の軍人なんて…何の障害でもないだろ。それに…給料が安いうちは、安売りスーパーで買い物すればいいんだから…。鈍感なのはちょっとむかつくけど…でも…」

ごそごそと腕の中でのびをする。そして、耳元で、

「…お前のそういうとこ、嫌いじゃないし…。それに…だからこそ、俺がついててやらなくちゃ駄目なんだって…思うし…」
「…それって…帰らないって、こと…?」

思わず訊き返すと、ルルーシュは口の端を軽く上げて吐息まじりに笑う。

「……だって…お前泣くんだもん。俺…泣かれるの弱い」
「…え…」

泣かないようにって我慢してたのに。
気付いたら、僕の頬は涙で濡れていた。ぐすんと鼻をすすると、「後で洗うから」と言いながら、シャツの袖で僕の鼻を拭いてくれる。
そして、僕の目元をぺろりと舐めた。
それから、一言。

「…俺も…スザクのこと、好き」

   2007

0705
捨て台詞を残してそのまま出ていこうとするルルーシュを僕は必死で引き止めた。
急に何が起きたんだ?

僕はただ…ルルーシュも妹さんたちと一緒にすんだ方が楽しいんじゃないかってそう思っただけだったんだけど。

浮気って…え…もしかして、僕が妹さんたちと浮気すると思ってるのか!?
それは…まあ、二人とも可愛いとは思うけど…僕が好きなのはルルーシュなんだし。
大体、二人は僕のこと嫌ってるし。

それで、浮気なんて出来るわけないじゃないか。

「ル、ルルーシュ! 待って! ホント待って! 頼むから僕の話を…」
「しらないっ! スザクなんて、しらないんだからなっ! 幸い「こんいんとどけ」出してないんだしっ! け、契約なんてなかったことにしてやるっ」

どうしてこんなに興奮してるんだよ。
そんなに怒るようなこと…言った覚えないのに…。

ふと、思い付く。
もしかして…ルルーシュはやきもちをやいたんじゃないかと。
そう…なのかな。
もしかして。

でも…それ以外考えられないじゃないか。
こんなに怒る理由なんて。

都合のいい夢、なんかじゃないよね?

「ルルーシュっ!」

感極まった僕は、思わず、ルルーシュにキスしていた。
目の前には、顔が真っ赤になるくらい怒っているルルーシュがいて…それもやきもちからだって思うと、すごく可愛くて。
頭の中はルルーシュでいっぱいで…だから、ここがどこで、今誰が一緒にいるのかなんてすっかり頭から抜けてしまっていた。

「…んっ…、んんっ…」

甘いものを食べたわけでもないだろうに…ルルーシュの唇はとても甘い。
やわらくて、まるでマシュマロみたいだ。
細い腕が必死になって僕を押し戻そうとするけれど、力ではかなうわけがないし。
何より、その抵抗も本気ではないように思えた。

「…や、…ん…」

臆病な舌を絡めとり、甘噛みすれば、唇からは甘い声が漏れ出る。
いつの間にか、ボタンだけはとめていたみたいだけど…ルルーシュはシャツの下には肌着はつけていない。
するりと手を忍びこませれば、吸い付くように滑らかな肌が僕の手を楽しませた。

えっちしようって言ったのは、ルルーシュの方だからね…?

耳元で囁き、彼の下腹に手をのばそうとしたところで…

ガタンッ!

と、ものすごく大きな音がした。
びっくりして音がした方を見るが、誰もいない。

誰も…いない?

そこで、僕はようやく思い出した。
すぐ近くに小さなレディたちがいたことを。

彼女たちが座っていた場所には、小さな手紙が落ちていた。

   2007

0704
俺の願いが通じてしまったのだろうか。
ユフィとナナリーはスザクに惨敗だった。
といっても…審査員は俺一人なので…俺自身、もしやスザクをひいきしてしまったのではないかという疑いはなきにしもあらずだ。

「…や〜、おにいさまといっしょにいるにゃ〜」
「わたくしもですわっ。ルルーシュがこっちの世界に残るなんて納得いきませんわっ」

しくしくと泣き崩れる二人は可哀想だけど…でも、決まってしまったことは仕方ない。
二人の肩を抱き、頭を撫でて慰めていると、スザクは「よかったらここに一緒にすめば」ととんでもない提案をしてきた。

「まあっ本当ですかっ」

さっきまで、親の敵を見るような目で見ていたくせに、ユフィはにこにこしながらスザクにすりよる。
スザクの奴もニコニコしてて…あいつ、基本的に小動物が好きみたいだから、子猫と子犬姿の二人に甘くなってるんだ。

「スザクっ! それ浮気だぞ! 浮気したらどうなるかわかってんだろうなっ!」
「え!? う、浮気なんて…そんなっ…。僕はルルーシュ一筋だよっ」

慌てふためいて言うけれど…どうだか。
俺は冷ややかな目を向けた。

う…でも、俺、どうしちゃったんだろう。
妹たちとスザクが仲良く(なったかどうかは微妙だが)しているのは、本当はいいことのはずなのに…。
それなのに、どうしてこんなにイライラしてしまうんだろう。

あんなに俺のこと好きだっていってたくせに…俺以外の人間をかまってるのがすごくむかつく。
ユフィとナナリーの今の姿は、可愛い小動物。
今の俺は人間姿。

結局、キスに契約の意味はなかったんだろうか。
もし…なかったとして、スザクが今、俺の前で二人にキスなんてしようものなら殺してやる。そう思った。

ウサギ姿の俺を見て「可愛い」を連発してたし、迷いもなくキスしてきたし。
ありえないことじゃない。

考えてみたら、人間の姿って不便だ。
外出は出来るけど…ウサギだった時みたいに、スザクは俺を膝にのせたりしないし、かまってこない。
結婚の約束をしたはずなのに、ウサギ姿でそんな約束もしていなかった頃の方が、スザクが近かったような気がする…。

「ルルーシュ?」
「おにいさまっ?」
「どうなさったの、ルルーシュ?」

三人三様、それぞれが訊いてくる。
実は気が合うんじゃないのか、この三人。
そう思ったら、余計に気分が沈んできた…。

人間の姿で、こんいんとどけはまだ出してなくて…それで、スザクともっと近くにいようとしたら…。

「…スザク、えっちしよう」
「え!? いきなり、どうしたんだい?」

いきなり…って、いきなり襲ってきたのはお前の方じゃないか!
何今さらそんなこと言ってるんだよ!
俺はむっとする。

横では、ユフィとナナリーがぽかんと俺を見つめていた。

「…さっき、しようとしてたくせに。今更、なんで嫌がるんだよ」
「い、嫌がってるんじゃなくて…今はその…、だって、彼女たちがいるし」

スザクの言うことは正論だ。
頭の奥にいるまともな俺は、うんうんと頷いていた。
だが、感情に突っ走ったもう一人の俺は、その言葉を聞き、ひどくイライラした。

「お前っ! 本当は俺と結婚なんてしたくないんだなっ! それなら俺にだって考えがあるからなっ」

   2007

0703
スザク、なんて大胆なやつなんだろう。
いきなり、ユフィとナナリーに決闘を申し込むなんて!

俺は隣にいるスザクをちらりと盗み見た。
17歳。
まだどこか幼さの残る顔出ちをしているくせに、時々、スザクはひどく精悍に見えるときがある。
今がまさにその時だ。

俺のために…俺と結婚するために、妹たちと決闘する、なんて…。

スザク、そんなに俺のこと好きだったんだ…。
なんだか胸がじんとなる。

そ、それはつまり…その…。
別に、俺がスザクのことすごく好きっていうわけじゃなくて…。
好かれて不快に思う人間はいないだろうし。

結婚…したら。
そしたら、さっきみたいなこと、スザクとするのかな…。
スザクは「こんいんとどけ」を出す前でもいいって言ってたけど…。

そしたら…結婚前にも「しょや」ってあるんだ。
「しょや」は一回きりだと思ってたのに…そんなに何回も…。

そんなことを考えている間に、三人は競技を何にするか決めたらしかった。
決闘といっても、二人は女の子だし、いわゆる剣術を使っての決闘はしない。
妖精同士なら、魔法対決もできるば、スザクは人間だから…。

「じゃあ、まず。一本目は、お料理対決ですわ!」

だから、今できることで…と競技を考えたらしい。
一本目は、料理対決。
二本目は、掃除対決。
三本目は、チェス対決。

あまり決闘という感じはしないけれど、平和的であることだけは確かだ。

本当なら…妹たちが勝つことを祈らなくちゃいけないのかもしれない。
けれど、俺は…スザクに勝ってほしいとそう考えていた。

   2007

0702
握手を終えると、ちらりと手を見てみた。
まじまじと見ては失礼かと思い、本当にちらっと見ただけなのだけれど…
爪をたてられたのは、やっぱり気のせいじゃないかもしれない。
手の甲には、くっきりと爪の跡が残っていたからだ。
当然…といえば当然なんだろうか。

僕はあらためて、ルルーシュの二人の妹さんたちに向かって、頭を下げた。
その場に正座して…だから、つまりは土下座だ。

「あのっ…僕は…」

だが、なぜか、僕が土下座をした瞬間、周りにいる三人がひゅっと息を飲んだのが分かった。
ルルーシュは、「な、ななな何やって…!?」とひどく慌てている。
あれ?
僕、何かおかしいことやっただろうか?

顔をあげると、チワワの子が目を釣り上げてぶるぶると肩を震わせていた。

え? なんで?
なんだかひどく怒ってるんだけど…?

すると、二人ーユフィとナナリーは、お互い顔を見合わせ「うん!」と頷きあうと、僕と同じように正座して、床に頭をこすりつけた。
小さな手足で土下座している様はひどく愛らしくて、思わず抱き上げたくなってしまう。
ルルに「浮気はしない」と誓ったから、しないけど。

なんだか怒っているように見えたけど…でも、あえて返してくるっていうことは、
僕にルルを任せてくれるってことだろうか?
それなら、ちゃんと挨拶を返さなくちゃ!

僕は再び額を床にこすりつけ、「よろしくお願いします!」と元気良く返した。
またも、ルルーシュが慌てて「馬鹿っ! スザクっ!」と僕の頭をぽかぽかと叩いてきた。
い、痛い!
なぜ?

その理由はほんの数十秒後に分かった。

その場に立上がったユフィの言葉によって。

「結構ですわ! わたくしとナナリーが相手になります! 決闘は三本勝負! 二本先取した方が勝ちですわ!」

け、決闘?
土下座が…?

思わずルルーシュをあおぎ見ると、ようやく彼が教えてくれた。
ルルーシュたちの生まれ育った国では、土下座=決闘の申し込みなのだと。

決闘…なんてなんだか大変なことになってきた!

(注)好き小説「今日からマ王!」の中で、眞魔国とこちらの世界の習慣がことごとく違っている描写がとても楽しかったので、アイデアを御借りしました。
ちなみに、眞魔国の決闘申し込み方法とは違っています。)
プロフィール
HN:
ルルーシュ@森田望愛
性別:
非公開
自己紹介:
ルルーシュやスザクになりきって、好き勝手書いてます。
個人の妄想による産物なので、その点ご了承下さいね。
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