黒うさぎルルたんの日記
黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。
時々小説形式もあったりします。
禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。
コメント頂けるとすごくうれしいです♪
2007
「…ごめん、これ何て書いてあるかわかんない」
拾い上げたはいいものの、その字は僕には読むことができなかった。
おそらく、ルルーシュたちの世界の文字はこちらのものとは違うのだろう。
むっとしながら、僕の手から紙片を取り上げたルルーシュは、そこに書かれていることにくわっと目を見開く。
「じ、実家に帰ります…!? って、あいつら、自分たちだけで帰れるのか!?」
愕然とした様子で呟く。
そういえば、ルルーシュは「力が足りないから」向こうの世界に帰れないとかなんとか言ってたっけ…。
でも…あの金髪美形のお兄さんに連れてきてもらったんじゃないのかな?
だから、一緒に帰るだけなんじゃ…?
ルルーシュはそんなこと思いつきもしないようで、ひどくショックを受けているようだった。
自分は帰れないのに…ってこと、なのかな。
ちくん、と胸が痛くなる。
僕は細い体をぎゅっと抱きしめた。
「…お願い、ルルーシュ。帰らないで」
「…スザク?」
ひどい不安にかられ、泣きそうになるのを必死で堪える。
ルルーシュがもしここからいなくなってしまったら…一瞬でもそう思ったら辛くて仕方なかった。
だって、本当に好きなんだ。ルルーシュのこと。
離れるなんて考えられない。ううん、考えたくないよ。
「…ス、スザク…? どうしたんだ? 具合でも悪いのかっ…?」
「…うん、胸が痛い。すごく」
「え…え、大丈夫か!?」
綺麗な紫色の瞳に僕の顔が映っていた。
心配そうに見つめてくる君。その目が僕を見つめてさえいてくれたら。
僕はそれだけでいい。
そっと手をのばし、柔らかな頬に触れた。
「…僕は…まだ下っ端の軍人で…ちっとも裕福じゃなくて…。鈍感だってよく言われるし…君のことも無理矢理こっちに引き止めちゃったけど…でも、僕は本当に君が好きなんだ…! 君が側にいてくれなくちゃ駄目なんだ…! だからっ…」
溢れてくる想いを止められず、僕は再びルルーシュを強く抱きしめた。
少し力をこめたら折れてしまいそうなほど、ルルーシュは細い。
でも、止められなかった。
華奢な手がゆっくりと僕の背を撫でる。
「…馬鹿だな。お前が下っ端の軍人なんて…何の障害でもないだろ。それに…給料が安いうちは、安売りスーパーで買い物すればいいんだから…。鈍感なのはちょっとむかつくけど…でも…」
ごそごそと腕の中でのびをする。そして、耳元で、
「…お前のそういうとこ、嫌いじゃないし…。それに…だからこそ、俺がついててやらなくちゃ駄目なんだって…思うし…」
「…それって…帰らないって、こと…?」
思わず訊き返すと、ルルーシュは口の端を軽く上げて吐息まじりに笑う。
「……だって…お前泣くんだもん。俺…泣かれるの弱い」
「…え…」
泣かないようにって我慢してたのに。
気付いたら、僕の頬は涙で濡れていた。ぐすんと鼻をすすると、「後で洗うから」と言いながら、シャツの袖で僕の鼻を拭いてくれる。
そして、僕の目元をぺろりと舐めた。
それから、一言。
「…俺も…スザクのこと、好き」
拾い上げたはいいものの、その字は僕には読むことができなかった。
おそらく、ルルーシュたちの世界の文字はこちらのものとは違うのだろう。
むっとしながら、僕の手から紙片を取り上げたルルーシュは、そこに書かれていることにくわっと目を見開く。
「じ、実家に帰ります…!? って、あいつら、自分たちだけで帰れるのか!?」
愕然とした様子で呟く。
そういえば、ルルーシュは「力が足りないから」向こうの世界に帰れないとかなんとか言ってたっけ…。
でも…あの金髪美形のお兄さんに連れてきてもらったんじゃないのかな?
だから、一緒に帰るだけなんじゃ…?
ルルーシュはそんなこと思いつきもしないようで、ひどくショックを受けているようだった。
自分は帰れないのに…ってこと、なのかな。
ちくん、と胸が痛くなる。
僕は細い体をぎゅっと抱きしめた。
「…お願い、ルルーシュ。帰らないで」
「…スザク?」
ひどい不安にかられ、泣きそうになるのを必死で堪える。
ルルーシュがもしここからいなくなってしまったら…一瞬でもそう思ったら辛くて仕方なかった。
だって、本当に好きなんだ。ルルーシュのこと。
離れるなんて考えられない。ううん、考えたくないよ。
「…ス、スザク…? どうしたんだ? 具合でも悪いのかっ…?」
「…うん、胸が痛い。すごく」
「え…え、大丈夫か!?」
綺麗な紫色の瞳に僕の顔が映っていた。
心配そうに見つめてくる君。その目が僕を見つめてさえいてくれたら。
僕はそれだけでいい。
そっと手をのばし、柔らかな頬に触れた。
「…僕は…まだ下っ端の軍人で…ちっとも裕福じゃなくて…。鈍感だってよく言われるし…君のことも無理矢理こっちに引き止めちゃったけど…でも、僕は本当に君が好きなんだ…! 君が側にいてくれなくちゃ駄目なんだ…! だからっ…」
溢れてくる想いを止められず、僕は再びルルーシュを強く抱きしめた。
少し力をこめたら折れてしまいそうなほど、ルルーシュは細い。
でも、止められなかった。
華奢な手がゆっくりと僕の背を撫でる。
「…馬鹿だな。お前が下っ端の軍人なんて…何の障害でもないだろ。それに…給料が安いうちは、安売りスーパーで買い物すればいいんだから…。鈍感なのはちょっとむかつくけど…でも…」
ごそごそと腕の中でのびをする。そして、耳元で、
「…お前のそういうとこ、嫌いじゃないし…。それに…だからこそ、俺がついててやらなくちゃ駄目なんだって…思うし…」
「…それって…帰らないって、こと…?」
思わず訊き返すと、ルルーシュは口の端を軽く上げて吐息まじりに笑う。
「……だって…お前泣くんだもん。俺…泣かれるの弱い」
「…え…」
泣かないようにって我慢してたのに。
気付いたら、僕の頬は涙で濡れていた。ぐすんと鼻をすすると、「後で洗うから」と言いながら、シャツの袖で僕の鼻を拭いてくれる。
そして、僕の目元をぺろりと舐めた。
それから、一言。
「…俺も…スザクのこと、好き」
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