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黒うさぎルルたんの日記

黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。 時々小説形式もあったりします。 禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。 コメント頂けるとすごくうれしいです♪

   2025

0825
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   2007

0610
体が大きくなっただけなのに…どうしてなんだろう。
スザクは同じベッドで一緒に寝ないし、お風呂にも一緒に入らない。
外見が変わっただけで、中身は全然変わってないのに…こんなのあんまりだ。
スザクが見た目で人を判断するような奴だったなんて…。

今朝、スザクは俺が寝てる間に出かけていった。
いや、寝てると思ってたんだろうけど、俺はちゃんと起きていたんだ。
ため息ついて…俺の方をじっと見て…。
スザクが何を考えてるのか、全然分からない。

体が大きくなったから、力が戻ったのかどうか試してみたら、近距離ならテレポーテーションが出来るようだった。
家に一人でいても、つまらない。
体も大きくなったんだから、出かけてみてもいいはずだ。
俺は、スザクの服を借りて、外に出てみることにした。
あてはないけど…。

とりあえず、気晴らしになるならどこでもいい。
俺がいないことに気付いたら、スザクは探してくれるだろうか。
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   2007

0609
(小説の後、またも一人称で読みにくくてスミマセン)

***

スザクが冷たいせいか、なんだか体調が悪い。
そういえば、前もこんなことあったんだけど…あの時は成長痛だった。
もしかしたら、今回もそうなんだろうか。
一気に体が大きくなったらどうしよう…。
いっそのこと、ここを出て行った方がいいのかな。
今は、半うさぎだから、外に出られないだけだし…。
ちゃんとした人間の見た目になれば、別に外に出たってかまわないんだから。

契約を交わしたのに…っていうのはあるけど…。
でも、人間界にだって、結婚という契約を破棄する人間はいくらでもいるんだし、別にかまわないんじゃないだろうか。
俺は知らないけど、シュナイゼル兄さまあたりは、そのへんのことよく知ってそうだ。

だけど…

そんなふうに考えて、俺は胸が痛くなった。
スザクと離れる…。
そう思ったら、なんだか悲しくなったんだ。

スザクの方はそう思ってないかもしれないけど…俺は、スザクとの生活、結構気に入ってたんだ。
スザクの作る食事も好きだったし、一緒にお風呂に入ったりするのも、口では文句を言ってたけど、いやじゃなかった。
お弁当作ってあげた時喜んでもらえると嬉しかったし…。

でも…妖精は引き際をわきまえるのも大事だよな。

そう思いながら、俺はベッドにもぐりこんだ。
こっちの薬はあわないし、体調が悪い時は寝てるのが一番だからだ。

だけど…横になってても、ちっともよくならなくて。
スザクの携帯に連絡しようかと思ったけど…でも、今の状態でそんなこと言うのもはばかられて…。

スザク帰ってくるかな。
帰ってこなかったらどうしよう…。

不安を抱えて、何とか眠りこんだ俺を起こしたのは、スザクだった。
体調も少しよくなっていた。

喜び勇んで起き上がった俺は…何かがおかしいことに気付いた。
体の感覚が…いつもと違ったのだ。

極めつけはスザクの一言。

「君、ルルーシュだよね?」と。

気付いたら、俺の体は大きくなっていたのだ。
スザクと同じ年くらいに。

耳も尻尾もなくなっていた。
これって…スザクに別れを告げろというお告げなんだろうか…。

   2007

0608
「ええ~、なになに? スザクくん、恋わずらいなのかい?」

二人の間に割ってきたのは、スザクとセシルの上司ロイドだった。
まずいところを聞かれたかもしれない。
ロイドという人は、悪い人間ではないが…ちょっとばかり癖のある人物なのだ。

「い、いえ…その、恋煩いなんて…まったく」
「あれ~? そんなふうに誤魔化すなんてますます怪しい!」

めがねを軽くずらし、けけけと笑いながら、ロイドは白衣のポケットに手を突っ込んだ。
ごそごそと何かをあさる。

「ああ、あった! ほら、スザクくん、これあげる」
「何ですか? これ…」
「さて…何でしょう?」

小さな茶色いビン。
薬、だろうか?
すかしてみると、とろりとした液体が入っているようだった。

「いいですよ。何に使うか分からないし…僕はいらな…」

返そうとしたスザクの手をとめたのは、意外にもセシルだった。

「いいじゃない。スザクくん。ケチなロイドさんがくれるっていうんだから、貰っておいたら? あなたくらいオクテな男の子はそれくらいのもの使った方がいいかもしれないし」

それくらいの…もの?
使う?
誰に??

(一体、何言ってるんだろう、セシルさん)

仕方ない。返せないとなったら、ロッカーにでもおいていくまでだ。
変わった上司と先輩に囲まれると大変だ。

普段は楽しい職場だが、今日ばかりは心底そう思った。

   2007

0607
「…はああ~」

思わず盛大なため息をつくと、すぐ側でそれを見ていたセシルが心底嫌そうな顔で「なあに? 私の幸せまで逃げちゃうからやめてよね」とさりげなくひどいことを言う。
物腰柔らかで、美人なセシルは顔に似合わず、言うことはスパイシーだ。
普段なら、先輩をたてるのがスザクの心情だが、今日はそんなことを言っている余裕はなかった。
ひどくやさぐれた気分で、

「今時、そんなこと言うなんて古いですよ。大体…ため息つかなくたって、逃げる時は逃げるんです」
「まあ、今日のスザクくん、ちょっと不良だわ」
「ほっといてください…」

そう…いっそのこと自分なんて世界にたった一人、寂しく取り残されたらいいのだ。
可愛いルルーシュにあんな顔させて…あげくのはてに泣かせてしまって…。

(僕って最低…)

その理由が、まったくもって、勝手な理由なのだから、どうあっても自分を許すことが出来ない。
ルルーシュのことが好きで、襲ってしまいそうになるから避けてる、だなんて…そんなこといえるはずがないし…。
馬鹿正直にそんなこと言ったら、きっとルルーシュはスザクのことを軽蔑するだろう。
うじうじと机に突っ伏していると、その背中をバン!とこの上なくいい音をさせてセシルがはたいた。

「…うっ…」

細腕なのに意外と力強いのは、さすがは軍人といったところだろうか。
強くはたいたその手で、スザクの癖毛頭を優しくなでながら、

「しゃきんとしなさい、スザクくん。そんなふうにダラダラしてたら、実る恋も実らなくなるわよ」
「え…恋…って…」
「あら、恋煩いでしょう? あなたくらいの年頃の男の子がうじうじしてるのは、お財布を落とした時か、恋に悩んでいる時からどちらかじゃない!」

   2007

0606
妖精が人間界に来るためには、相当な力を要する。
本当ならば、ルルーシュのようにまだ未熟な妖精がほいほいと来ることは出来ないはずなのだが…あの日、一体何が作用したのか、気付けばルルーシュは人間界に落ちてきていた。

「…もしかして、喧嘩した腹いせにオヤジが俺のこと飛ばしたとか…? あいつならありうる…」

スザクにも一応説明はしたのだが、ルルーシュは妖精の国の皇子だ。
あの日、父である皇帝とちょっとしたことで大喧嘩をし、ものすごく腹が立って、城を飛び出してきたのだ。

妖精の国にいるのならば、ルルーシュの力はまったく問題はない。
一週間くらい、どこか旅行でもして、心配させてやろう…なんて軽い気持ちで出てきたのだったが…。

「…気付いたらこっちにきちゃったんだよなあ…。でも、まあ…こっちも気に入ってるんだけど…」

不満があるとすれば、可愛い妹・ナナリーに合えないことくらいだ。
スザクが作ってくれる料理はおいしいし、スザクは優しいし…。

「…って、なんで俺ってば、スザクのことばっか…」

スザクなんてどうだっていいのに!
この間から、スザクは態度が悪いのだ。
変にこちらをちらちら見てくるくせに、いざルルーシュが近づこうとすると避けるし…。
今までは、うっとおしいくらいベタベタしてきたくせに…。

こんな狭い部屋で、遠ざけようとされても…感じ悪いし、傷つくし。
インターネットで色々調べて、ルルーシュなりに努力してみたのだけれど、少しも効果がない。
昨日は、つい寂しくなって…うかつにもスザクの前で泣いてしまった。
最悪だ。

「泣いたら慌てて…。なんなんだよ、あれ…」

これは、もしやジェネレーションギャップならぬ…いや、もうなんといっていいのやら…。

「…もう一度調べてみようかな…」

どちらにしろ、この部屋から出られないルルーシュは、インターネットでも見るしか時間のつぶしようがないのだ。

   2007

0605
「じゃ、じゃあ…行ってくるね」

もくもくと朝食を食べ続けるルルーシュにスザクが気まずそうな顔でそう声をかけた。
妖精のルルーシュと人間のスザクが、妖精界で言うところの「契約」を結んでからはや半月あまり。
仲良くやっていたはずなのだが、ここのところ、二人の間にどうも気まずい雰囲気が流れていた。

「えと…ルルー、シュ?」
「…さっさと行けば」

今までなら、ちゃんと「行ってらっしゃい」と送り出してあげていたのだが、今日はもうそういう気分ではない。
ぷい、と顔を背けると、向こうでスザクが寂しそうにため息をついたのが分かった。

(…先に避け出したのは、スザクの方なのに!)

そう、もとはといえば、こんなに気まずくなったのは、スザクが悪い。
急に変な態度を取り出して…こちらは随分と歩み寄ろうとしたものの、少しもそれに答えてくれないから。

パタン、とドアがしまる。
小さく施錠する音が聞こえた。

(鍵なんて自分で閉められるのに!)

ここのところ、力が戻ってきたのか、背ののびはじめたルルーシュは、もうドアノブに手が届くようになった。
よほどのことじゃない限りは、全部自分で出来るのに、スザクはいつまでもルルーシュのことを子供扱いする。

(…大体、これは俺の本当の姿じゃないんだって…)

妖精界にいる時のルルーシュの姿は、うさぎではない。
変身術という意味では、うさぎに変身できる力を持っているのは言わずもがなだが、今こうして半うさぎ状態なのは、人間界にきてまだ日が浅く、うまく自分の力をコントロールできないからだ。

(続く)

   2007

0604
昨日、ルルーシュに泣かれてしまった。
「スザクは最近、俺に意地悪ばっかりだ!」って…。

い、意地悪…してたことになる、のかなあ…。
襲ったりしないように、なるべく近寄らないようにしてたんだけど…。

だって…セシルさんがひどいんだ。
僕が真剣に相談してるっていうのに…相変わらず「そんなに好きならいっそのこと強引にものにしちゃえば」って言い続けるから…なんだか洗脳されそうで…。

ただでさえ、やばそうなのに。

でも…ただ避けてばかりいたら、ルルーシュは傷つくだろうし…。
泣かせたくない…しなあ…。

いっそのこと、滝にでも打たれてきたほうがいいんだろうか…。
プロフィール
HN:
ルルーシュ@森田望愛
性別:
非公開
自己紹介:
ルルーシュやスザクになりきって、好き勝手書いてます。
個人の妄想による産物なので、その点ご了承下さいね。
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