黒うさぎルルたんの日記
黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。
時々小説形式もあったりします。
禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。
コメント頂けるとすごくうれしいです♪
2007
「じゃ、じゃあ…行ってくるね」
もくもくと朝食を食べ続けるルルーシュにスザクが気まずそうな顔でそう声をかけた。
妖精のルルーシュと人間のスザクが、妖精界で言うところの「契約」を結んでからはや半月あまり。
仲良くやっていたはずなのだが、ここのところ、二人の間にどうも気まずい雰囲気が流れていた。
「えと…ルルー、シュ?」
「…さっさと行けば」
今までなら、ちゃんと「行ってらっしゃい」と送り出してあげていたのだが、今日はもうそういう気分ではない。
ぷい、と顔を背けると、向こうでスザクが寂しそうにため息をついたのが分かった。
(…先に避け出したのは、スザクの方なのに!)
そう、もとはといえば、こんなに気まずくなったのは、スザクが悪い。
急に変な態度を取り出して…こちらは随分と歩み寄ろうとしたものの、少しもそれに答えてくれないから。
パタン、とドアがしまる。
小さく施錠する音が聞こえた。
(鍵なんて自分で閉められるのに!)
ここのところ、力が戻ってきたのか、背ののびはじめたルルーシュは、もうドアノブに手が届くようになった。
よほどのことじゃない限りは、全部自分で出来るのに、スザクはいつまでもルルーシュのことを子供扱いする。
(…大体、これは俺の本当の姿じゃないんだって…)
妖精界にいる時のルルーシュの姿は、うさぎではない。
変身術という意味では、うさぎに変身できる力を持っているのは言わずもがなだが、今こうして半うさぎ状態なのは、人間界にきてまだ日が浅く、うまく自分の力をコントロールできないからだ。
(続く)
もくもくと朝食を食べ続けるルルーシュにスザクが気まずそうな顔でそう声をかけた。
妖精のルルーシュと人間のスザクが、妖精界で言うところの「契約」を結んでからはや半月あまり。
仲良くやっていたはずなのだが、ここのところ、二人の間にどうも気まずい雰囲気が流れていた。
「えと…ルルー、シュ?」
「…さっさと行けば」
今までなら、ちゃんと「行ってらっしゃい」と送り出してあげていたのだが、今日はもうそういう気分ではない。
ぷい、と顔を背けると、向こうでスザクが寂しそうにため息をついたのが分かった。
(…先に避け出したのは、スザクの方なのに!)
そう、もとはといえば、こんなに気まずくなったのは、スザクが悪い。
急に変な態度を取り出して…こちらは随分と歩み寄ろうとしたものの、少しもそれに答えてくれないから。
パタン、とドアがしまる。
小さく施錠する音が聞こえた。
(鍵なんて自分で閉められるのに!)
ここのところ、力が戻ってきたのか、背ののびはじめたルルーシュは、もうドアノブに手が届くようになった。
よほどのことじゃない限りは、全部自分で出来るのに、スザクはいつまでもルルーシュのことを子供扱いする。
(…大体、これは俺の本当の姿じゃないんだって…)
妖精界にいる時のルルーシュの姿は、うさぎではない。
変身術という意味では、うさぎに変身できる力を持っているのは言わずもがなだが、今こうして半うさぎ状態なのは、人間界にきてまだ日が浅く、うまく自分の力をコントロールできないからだ。
(続く)
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