カルチャーショック9（ルルたんバースデイ）

まだるっこしくエッチ。行為自体はないですが、エッチな言葉を言ってるので、15禁で。

「は？」

思いもよらないことをきかれ、スザクは素っ頓狂な声をあげてしまう。
えーぶい的なこと、とは？

「…えと、…たとえば、上司と部下とか…あとは、男子生徒と女教師とか…。こすぷれ、とかした方がよかったかな？　あと…えっと、なんだっけ…ぱい、なんとか…とか…」
「…それって、本当にどこで習ってきたの？」

ミステリアス云々は言ってられない。
そんな言い訳許さないぞ、と目で告げると、ルルーシュはしぶしぶ「ブログ…」と告げた。

「…ブログで何書いてるの？」
「え、…日記。一日の出来事とか…いろいろ」

おそらく、その「いろいろ」の方が内容は多いんだろうなと思う。
いっそのこと、パソコンをこわしてしまおうかと思うが…ブログ更新は、ルルーシュのストレス解消でもあるから、そういうわけにはいかないだろう。

「…ネットで、あんまり変なこと書いちゃ駄目だよ？」
「なんで？　だって、…名前出してないもん」

そのへんの危機管理はちゃんとしているらしい。
せめて、それだけでもちゃんとしていてよかった。

「…名前は出してないんだろうけど…そういうエッチな相談して、相手が勘違いしたら困るじゃないか。ルルーシュは可愛いんだから、変な奴に狙われたら困る」
「だって、顔出してないもん。…それに、俺のこと可愛いなんていうの、スザクくらい…」
「可愛いんだってば」

自分ではわからないものなんだろうか。ルルーシュのきょうだいたちは、どうやら美形ぞろいらしいから、美というものに慣れすぎているのかもしれない。
こんなに美人なのに、自分では少しもそう思っていないのだから困る。

「可愛い、可愛い。ルルーシュは可愛いの」

言い聞かせるように、何度も繰り返すと、ルルーシュは「何それ」とけらけらと笑う。
笑いごとじゃないっていうのに。

「…ねえ、ルルーシュ。エッチな相談は、今度からは、ブログじゃなくて、俺にして？　コスプレもパイずりもしなくていいから…」

スザクの誠意が伝わったのだろう。
わかった、と神妙な顔で頷いたルルーシュは、

「じゃあ早速…」

その次に、とんでもない言葉を告げた。

「…パイずりって…何？」