黒うさぎルルたんの日記
黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。
時々小説形式もあったりします。
禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。
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2007
実は、妖精界では…。
「逆って…?? 何、それ?」
「???」
スザクが訊き返すと、ルルーシュは不思議そうに首を傾げた。
かと思えば、突然ベッドの下に潜り込み、何やら分厚い本を取り出した。
辞書、のような…。
どうやら、妖精界のものらしく、本のタイトルを読むことができない。
ルルーシュは、ぱらぱらとページをめくり、ある場所を探し当てると、「やっぱりあってるじゃん」と唇を尖らせた。
「妖精の世界では、既婚者は、自分のバースデイに相手にプレゼントをするのがなわらしなんだ。…ほ、本当は、既婚女性に限るんだけど、俺の場合は、…役割的に俺が奥さんで、スザクが旦那さんかなあって思うから…」
ほおをそめ、「奥さん」「旦那さん」なんていうから、こっちまで照れくさくなってしまう。
確かに…ある意味、「役割的に」考えればそうかもしれない。
(…っていうか、本当に結婚っていうふうに考えてくれてるんだ)
もちろんスザクもそのつもりだ。
だが、はっきりそういってもらえると、とてもうれしい。
思わずにやにやしながら黙っていると(一応、スザクとしては、喜びを噛み締めていたのだが)、ルルーシュが「まさか、お前そういうつもりじゃなかったなんていうんじゃないだろうな!?」と、あらぬ疑いをかけてきた。
「ち、違うって! そうじゃなくてさ、…その、喜びを噛み締めてたんだよ」
「噛み締める…? なんで今さら…」
ふん、と顔を背ける。
その顔がとてもかわいくて、スザクは柔らかなほおを軽く指でなでる。
「機嫌直してよ、ルルーシュ。…つまり、今日が君の誕生日だから、えっと…逆になるから、僕にプレゼントをくれるっていうんだね?」
「さっきから、そういってるっ!」
確認するように繰り返すと、ルルーシュが少々切れ気味に叫んだ。
カルシウムをとらせたほうがいいだろうか?
そういえば、ここのところおなかの調子がよくないというから、牛乳を飲ませていなかったかもしれない。
「でも…それで、女の子に…?」
「だって、スザクがいったんじゃないか。…しかも、巨乳の女の子がすきだなんて…スザクのエッチ」
「い、いや、あれは…」
別に巨乳がすきだなんて一言も…。
そりゃあ、大きい方が目には楽しいかもしれないが、ルルーシュならばどっちだってかまわない。
その人のことがすきなら、胸の大きさなんて…って、その前に。
「ぼ、僕のために、女の子になってくれたのは…その、ありがとう? だけど…そんなたいそうな魔法使っちゃって、君の体は大丈夫なの?」
「…スザク」
スザクの言葉に、ルルーシュはひどく心を打たれたらしく、うれしそうに目を潤ませた。
ベッドによじ上り、勢い良く抱きついてくる。
いつもと違う感触に、どきどきしてしまう。
「せいぜいもって、二日だし。…しばらくは疲れちゃって、半うさぎになっちゃうかもしれないけど、多分すぐ戻れるし」
「そうなんだ? じゃあ、ちっちゃいパジャマ出しておかなくちゃね」
ルルーシュはどんな姿だってかわいい。
柔らかな体の感触に、どきどきしながらも、スザクはルルーシュの肩を抱き寄せた。
ほおにキスをする。一度だけでなく、何度も。
「スザク…、あのさ」
「ん? どうかした?」
くすぐったそうに、肩をすくめていたルルーシュが、もじもじした様子で言った。
「あの…エッチ、しないの? 胸大きくしたから、いろいろできると思うんだけど…」
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