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黒うさぎルルたんの日記

黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。 時々小説形式もあったりします。 禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。 コメント頂けるとすごくうれしいです♪

   2025

0714
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   2007

1207
久々に復活です!
ルルたんお誕生日にかけてのお話。
今度こそ、少し短めにしたい感じです。

まだ、オフ原稿があるので、毎日はできないかもですが、どうぞおつきあい下さいね。





カルチャーショック(ルルたんお誕生日)


人種が違えば、文化に違いがある。
それが、妖精と人間ならば、なおのこと。

***

「おはよう、スザク」
「…おなよ、う…、ルル…?」

さわやかな朝の目覚め。
目の前には、愛しい恋人の満面のほほえみ。
スザクの恋人、ルルーシュは、月並みな表現かもしれないが、朝露にぬれたバラのように美しい。
美しい、が。

「…これ、…なに?」

ふと目に入った膨らみ。
手をのばし、思わずむにゅっと握りしめると、珊瑚色の唇が「ば、ばかっ! 急に触るなってば!」と抗議の言葉を告げた。

「ご、ごめん」
「もう…、急にされたら、心の準備ができないじゃん」

心の準備? 何の?
いや、その前に。

「ルルーシュ? だよね? そ、その体、どうしたんだい?」
「え? これ?」

きょとんとした顔で、首を傾げる。
その仕草はいつもとかわらず、とてもかわいらしいのだけれど、ある部分がいつもと違っていた。
人を指差すのは、大変失礼なことなのだと教わった。
いけないことだと思う。が、どうしても、そうするのをとめられなかった。

「そ、そこ、…どうして、膨らんでるの!?」
「膨らんでるだけじゃなくて、こっちは、ないんだよ」

ルルーシュは無邪気な笑みをうかべ、パジャマのズボンに手をかけた。
勢いよくおろそうとするので、頼むからやめてほしいと懇願する。
どうして、こんな時ばかり思いきりがいいんだ??

思わず指差した先。
ルルーシュの胸元だ。
疲れて魔力が足りなくなると、とたんにかわいい半黒うさぎになったりするが、
ルルーシュはれっきとした男の子だ。
夕べまで、確かにそうだったはず。
一緒にお風呂に入ったけれど、間違いなくそうだった。
なかばパニックに陥りながら、スザクは口をぱくぱくさせる。
もう何をいっていいやら、分からなかった。

「ど、どうして、君、女の子になってるの!?」

夕べは確かに男の子だったはずのルルーシュの体は、完璧な女の子になっていたのだ。
ルルーシュ用にとスザクがかってきた、かわいらしいウサギ柄のパジャマ。
胸元のボタンがはち切れそうになっている。
当然女性ものの下着などつけていないから、つんとした乳首の形がはっきりと見てとれた。
もともと細いけれど、さらに細く、小さくなったような気がする。
なんでなんで、という問いかけに、ルルーシュはぷうっとほおを膨らませ、

「なんでって、スザクが言ったんじゃん!」
「え、僕?」

何かいっただろうか? 考えてみても、思い当たることはないのだが。
分からない。心底、分からない。

「お前、その年で、健忘症なのか!? 夕べ、いっただろ!?」
「ゆ、夕べ…?」

気分は、名探偵ポアロかはたまた明智小五郎か…。
断片的な情報をつなぎあわせて、スザクは推理した。

そして、思い出した。

あれは、眠る少し前のこと。

***
『誕生日には何してほしい?』

唐突に、ルルーシュが訊いてきたのだ。
今は12月。
スザクの誕生日は、7月だ。今すぐに年があけたとしても、だいぶある。
なぜそんなことを訊くのだろう?
多少不思議には思ったが、別にたいしたことではないんだろうと気にもかけなかった。

『…誕生日? だいぶ早いような気がするけど、そうだな〜。この間のドレス姿かわいかったから、またああいうの見てみたいな』
『女の子の…? やっぱり、胸は大きい方がいいのか?』

ああ、パッドのことをいっているのか、と単純にそう思った。
特に、巨乳好きというわけではないが、ルルーシュは胸を大きくしてもかわいいだろう。
そうだね、と頷いた。

『…わかった』

神妙な顔でルルーシュはうなずき、そのままスザクの隣に滑り込んだ。

***

…というようなことがあった。
だが。

(勘違いしたってこと? で、でも、僕の誕生日は…!)

「誕生日は7月だよ!?」

そう告げると、ルルーシュは烈火のごとく怒り出した。

「信じられないっ! 俺の誕生日を間違えるなんて! 俺の誕生日は今日じゃないかっ!」
「し、知ってるよ、ちゃんと! だって、バースデイケーキだって、ちゃんと予約してあるし、プレゼントだって用意して…」

手近にあったクッションをつかんで、これでもかと攻撃していたルルーシュが、その言葉に「え?」と声をあげ、攻撃の手をとめた。

「どういうこと?」

どういうことって…どういうこと?
こっちが訊きたい。
ルルーシュは眉根をよせ、つぶやいた。

「今日は俺の誕生日なのに…どうして、スザクがプレゼントを用意するんだ?
だって、普通逆だろう?」
「え??」

狐につままれたような気分だ。
何が…逆で、普通?
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お ん な の こーーーvV
ついに!!ルルたんも女の子にーー!!

実は密かに待っていたので嬉しいですーvV(笑)

きっと可愛いだろうなぁ…vV

それにしても、妖精界のお誕生日って逆!?
ここな 2007/12/09(Sun)02:15:21 編集
ここな様v
最初にルルたんの性別決める時に、どっちにしようか悩んだんですよね。
でも、魔法が使えますから、性別転換もあり、ということで、ちょっとやってみましたv

妖精界と人間界とは、ちょっとしたところでずれがあるみたいです(笑)
森田望愛 2007/12/10(Mon)10:31:39 編集
プロフィール
HN:
ルルーシュ@森田望愛
性別:
非公開
自己紹介:
ルルーシュやスザクになりきって、好き勝手書いてます。
個人の妄想による産物なので、その点ご了承下さいね。
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