忍者ブログ

黒うさぎルルたんの日記

黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。 時々小説形式もあったりします。 禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。 コメント頂けるとすごくうれしいです♪

   2024

0503
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

   2009

0715
まだ、まったり。




「…あ、…」
ありがとう、と言おうと思った。が、何となく照れくさい。
余計な心配をかけてしまった、というのも申し訳なくて、だけど、なんだか素直になれない。
「…あ…」
「…あ?」
ルルーシュが先を続けないので、スザクが「どうしたの?」というように、首を傾げ、顔を覗き込んでくる。
緑色の瞳に、からかうようなそんな光が宿っているのは気のせいだろうか。
何となくだけれど、身体が小さくなっているせいか、スザクがいつもよりもずっと大人びて見えた。
ちょっと悔しい。
やっぱり、素直に、「ありがとう」と言いたくなくて、
「あ、…あに言ってんだ! 俺は、最初から元気だぞ! べ、別に、落ち込んでなんていないんだからっ…」
と、必要以上に強がってしまった。
俺って、感じ悪いかも…。
ちょっと心配になる。けれど、スザクは少しも気にした様子はなく、にこにこしている。
「うん、そうだね」
「…う」
結局、スザクには全部お見通しなのだ。
ルルーシュが本当はとても落ち込んでいたことも、照れくさくて、「ありがとう」と素直に言えないのだということも…。
そこまで分かっているのに、今更、取り繕っても仕方ない。
この際、目一杯甘えてしまおう…。
ルルーシュは、スザクの胸に勢いよく突進した。
自分ではかなりの勢いをつけたのだが、小さい身体では大したダメージはない。
スザクは上半身裸で眠るくせがあり、今日ももれなくそうしていた。
むき出しの胸に頭をこすりつけると、「くすぐったいよ」とスザクが声をあげて笑う。
「…どうせ甘えるなら、別の甘えかたして」
「…別って…」
それは何だ、と訊ねる必要はなかった。
言葉ではなく、スザクは行動で答える。
すり、と頬をすりよせたかと思えば、今度は、鼻の頭やら頬やらにちゅ、ちゅと音をたててキスをしてきた。
「…や、…やだ、…くすぐった…」
ルルーシュはけたけたと笑い出した。
これが甘えるということになるなら、結局は、くすぐったさは同じではないか。
嫌がるのをおさえつけ、何度も何度も繰り返し…。
しめとばかりに、唇に軽いキスをくれた。
ちょっと物足りない。
ルルーシュは、唇をつんと尖らせる。
「…もっと」
いつもは、こんなキスでは終わらないはずだ。
「べろ入れるのは元に戻ってから」
「…む〜…なんでだよ?」
駄目だよ、とぴんと額をはじかれ、ルルーシュは反論する。
「だって、僕がその気になっちゃうじゃない。だから、駄目」
「…ちょ、ちょっとくらいなら…」
「だ・め」
さっきからかわれた時は絶対無理だと思ったけれど、少しくらいなら…とか考えてしまう。
スザクの言うことはもっともで、自分を思いやってくれていることは分かるのだが…そこまで理性的になられるのも、悲しいような寂しいような…。
複雑は気分だ。
PR
プロフィール
HN:
ルルーシュ@森田望愛
性別:
非公開
自己紹介:
ルルーシュやスザクになりきって、好き勝手書いてます。
個人の妄想による産物なので、その点ご了承下さいね。
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
カウンター
バーコード
忍者ブログ [PR]

Powered by Ninja.blog * TemplateDesign by TMP