黒うさぎルルたんの日記
黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。
時々小説形式もあったりします。
禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。
コメント頂けるとすごくうれしいです♪
2008
固そうなタイトルですが、やっぱりギャグになるかと…。
——それは、ある日突然やってきた。
* **
「…スザク、まだ仕事終わらないのか?」
「う〜ん、あともうちょっとかな? ごめんね、待たせちゃって」
少々行儀悪く机に腰掛けて、退屈そうに足をぶらぶらさせている恋人を振り返り、スザクは心底申し訳なさそうに告げた。
恋人—ルルーシュは、「大丈夫」と、見るものすべてをとろけさせるような、美しい笑顔を浮かべた。
「別に待つのはかまわないんだけど、最近、居残りが多いから…過労死が心配で」
「…ルルーシュ、勝手に殺さないで」
本当に心配してくれているのだろうが、もうちょっと言い方があるのではなかろうか。
見た目れっきとした人間のルルーシュは、実は、妖精界の皇子なので、時々言葉遣いがおかしい時がある。
そこがまた可愛いのだが…。
アメシストのような瞳をきらきらさせながら、ルルーシュは続けた。
「でもさ、…あんまりひどかったら、シュナイゼル兄さまに抗議しようと思ってる。あと、めがねにも。あまりにスザクをこき使いすぎだ! 俺の伴侶なのにっ」
「あ、ありがとう…」
ルルーシュの言葉に、スザクはひそかに感動する。
誰かから大事にされる、思いやりをかけてもらうのは、本当に嬉しいことだ。
気持ちがあたたかくなる。
(…キス、したいな)
抱きしめてキスしたい。
そんな衝動にかられて、スザクはぐっとこらえる。
いやいや、いけない。
ここは職場だ。それに、あの可愛い唇に触れてしまったら、ただのキスだけで済ませる自信がない。
早く仕事を終わらせたいし、すべては家に帰ってからだ。
「…入力作業なら、俺、手伝えるけど?」
「大丈夫。超特急で終わらせるから、待ってて。僕の実力を見てよ」
さらに気遣いの言葉を投げかけたルルーシュに、スザクは「任せて」と笑顔で返した。
確かに、ルルーシュは優秀だが、スザクだって、なかなかのものなのだ。
スザク自身は、人間界のプリンスでも何でもなく、普通の人なので、そういう面ではルルーシュにつりあわない。
(…と、シュナイゼルにさんざん言われている)
だが、まあ、それは仕方のないことなので、それ以外の面で、ルルーシュと対等でいたい、とスザクは日々の努力を怠らなかった。
自信たっぷりのスザクの言葉に、ルルーシュは「じゃあ、おとなしく待ってる。かっこいいスザクをここで見てる」とまたも、可愛いことを言った。
心が和む…。
(…明日は二人とも休みだから、久々にデートでも…)
家にいるとなると、ついついだらだらとベッドの上で過ごしてしまうことが多いが、明日こそは、どこかへ出かけよう。
ルルーシュを楽しませたい一心で、デートスポットをチェックしまくりのスザクであった。
ルルーシュは、軍へのバイトに出かける以外は、引きこもりなことが多く、あまり出かけたがらないのだが。
かたかたと規則正しい音ともに、さくさくと入力を進めていく。
この調子ならば、あと5分もあれば、片付くだろう。
そう思った時だった。
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