忍者ブログ

黒うさぎルルたんの日記

黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。 時々小説形式もあったりします。 禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。 コメント頂けるとすごくうれしいです♪

   2024

0427
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

   2008

0318
もしかして予想通り!? あの方を登場させてみました(笑)





ものすごい轟音とともに、建物全体が揺れた。
地震、とは少し違うような気がする。
とりあえず、怯えるルルーシュを抱きしめながら、部屋の中央へと移動する。
棚の下が危険なのは言わずもがなだが、机の下に隠れるというのも、実はかなり危険だ。
ドアは手動に切り替えておいた方がいいだろう。
とりあえず、部屋のドアを自動で開けてから、電源をオフにする。
建物全体というわけにはいかないが、この部屋の周辺ならば、ここからコントロールが可能だ。

「…スザク、地震、かな?」

怖いとは一言も言わない。強がっているのだろう。
ここで、「怖くないよ」と言ったら、きっと怒るだろうから、ただ抱きしめるだけにしておいた。
ルルーシュが安心したように、すりすりと身体を寄せてくる。
可愛いな、と思う。
こんな時に不謹慎かもしれないけれど。

「…あれ、おさまった?」

ルルーシュが呟いた。
その時だった。

「貴殿が、枢木スザクか!?」
「へ?」

いつの間に現れたのだろう。さすがにスザクも気づかなかった。
目の前には、ものものしい白の衣装を身につけた、青年が立っていた。
肩には、深緑色のマントがかかっている。
上背は、スザクよりほんの少し高いくらいだろうか。
混じりけのないブロンド。襟足の部分だけを長くのばし、いくつかの三つ編みにしている。
瞳の色は、海を連想させるブルーだ。
美形といっていいだろう。

「…確かに、僕が枢木スザクだけど…そういう君は?」
「おお。我がにゃ…はっ…って、いて、舌かんだっ!」

マントをばふっと翻す姿はかなり絵になっていたのだが、今の一言で台無しだ。
いたた、と口をおさえている姿は、滑稽としかいいようがない。

(…が、我慢しろ…)

しかし、初対面の人間をいきなり笑うのは失礼だろう。
スザクは必死になって、笑いをこらえた。だが。

「舌かんだ、だって! かっこつけて、変なの!」

と、ルルーシュはけたけたと笑い出した。
クールに見えて、意外と笑い上戸なルルーシュだ。
失礼だよ、と耳元で告げるが、どうやら気づかないらしい。
そんなルルーシュの様子を、青年はまぶしいものを見るように、目を細めた。うっすらと微笑さえ浮かべている。


「ああ、麗しい。あなたが、ルルーシュ様ですね。自分は、シャルル・ジ・ブリタニア皇帝陛下の直属、ナイトオブラウンズの一人、ジノ・ヴァインベルグと申します」

ルルーシュの足下に跪くと、その手をとった。
手の甲に、恭しくくちづける。
あまり抵抗がないらしく、ルルーシュはそのままにしておいたが、もちろんスザクは我慢ならない。
さりげなく、ジノを遮る。

「君、最初に話しかけてきて、それはちょっと失礼なんじゃないかな? わざわざ名指しできた理由は?」

皇帝陛下ーつまり、ルルーシュの父親がわざわざ彼を遣わしたということなのだろうが、その理由は何なのだろう。
ジノは、顔をあげ、にやっと笑う。
どこか人好きのする笑顔だった。
PR
Post your Comment
Name:
Title:
Mail:
URL:
Color:
Comment:
pass: emoji:Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
HN:
ルルーシュ@森田望愛
性別:
非公開
自己紹介:
ルルーシュやスザクになりきって、好き勝手書いてます。
個人の妄想による産物なので、その点ご了承下さいね。
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
カウンター
バーコード
忍者ブログ [PR]

Powered by Ninja.blog * TemplateDesign by TMP