黒うさぎルルたんの日記
黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。
時々小説形式もあったりします。
禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。
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2008
カルチャーショックついに最終回です。
ええ…という展開かも?
でも、まあ…こんな感じで(笑)
ええ…という展開かも?
でも、まあ…こんな感じで(笑)
捕まえた、と思った時だった。
確かに触れたはずのものが、突然消えたのだ。
いや、消えたという言い方はあまり正確ではない。
「…痛っ…」
ぽてん、という音をたてて、スザクの目の前にルルーシュが「落ちて」きた。
ぶかぶかのシャツを羽織り…羽織るというよりは、シャツに埋もれているような状態で。
「あ、あれ? なんで?」
ルルーシュが目を白黒させて、呟いた。
目の前にいたのは、豊満なバストを持ち合わせた少女ではなく、黒いうさぎ耳を頭からぴょこんと生えさせたルルーシュだった。
身体も小さく、12歳程度の姿になっている。
幾分、高くなった声で、ルルーシュは「もうっ! スザクがびっくりさせるからっ」とぷんぷん怒りだした。
「いきなり、変なとこ触るから、びっくりして戻っちゃったじゃないかっ。どうするんだよっ!」
突然の出来事にスザクもぽかんと口を開けるばかりだった。
寝てる間に戻っていることはあったが、目の前で、まさに「変身」というのを見たのは初めてだったのだ。
「ルルーシュっ、君ってやっぱりすごいね!」
「へ、えええ…?」
小さな身体をぎゅっと抱きしめて、柔らかな頬に頬ずりした。
ルルーシュは迷惑そうに、ぴしゃぴしゃとあちこちを叩いてくるけれど、そんなのはおかまい無しだ。
「君が妖精だっていうのは知ってたけど…本当に、本当なんだなって、さらに感動した」
「お、お前…それ、どういう…」
スザクの言葉に、ルルーシュは怒ったような、驚いたような微妙な表情を浮かべた。
気持ちはわからないでもない。だが、それが、スザクの正直な気持ちだった。
「やっぱり、俺のルルーシュはすごい。それに、すごく可愛い」
「な、何を今更…。お、俺はっ…怒ってるんだぞ! お前が、びっくりさせるから、せっかくのパイずり初体験が…!」
突然怒りを思い出したらしく、ルルーシュは顔を真っ赤にしてわめき散らした。
スザクは朗らかな声をたてて笑う。
そして、いつもよりも幾分丸みを帯びた頬に軽く唇を押しあてた。
「パイずりはいいよ。エッチも今日はもう終わり。妖精風のお祝いはもうしたんだから、今度は人間風のお祝いをさせてよ」
「…なんで? 巨乳のが好きって言ったのに…」
ルルーシュは、しゅんと肩を落とす。
しつこく、突っ込んでくるなあ…。
別に、「巨乳特別好き」と言った覚えはなかったのだが、言葉のニュアンスというのは、難しい。
妖精と人間、お互い文化も違う。受け取り方も色々なんだな、と今回のことではだいぶ勉強になった。
「…ルルーシュが、好きだよ。ルルーシュだったら、巨乳でも、貧乳でも関係ないよ。それに、女の子でも男の子でも関係ない」
「…それは、俺も、スザクのことは好きだけど…」
ごにょごにょと、ルルーシュは言葉を濁らせた。
何事にも研究熱心なルルーシュは、女の子の身体で、色々と試してみたかったのかもしれない。
もちろん、スザクに何かをしてあげたい、という好意が一番だったのだろうが。
「なら、いいだろう。相思相愛なんだからさ。ね、人間風のお祝い、させてくれる?」
「…う〜ん、まあ、…公平じゃないと問題あるだろうし…」
まだ少し納得がいかないようだったが、ルルーシュはすぐに気を取り直したらしく、
「で? 人間風ってどうやってお祝いするんだ?」
と興味津々な様子で訊いてきた。
人間の腕の見せ所、といったところだろうか。
「…まずは、予約してたケーキをとってきて…あと、プレゼントと…」
こう見えて、色々計画をたてたのだ。
ケーキは、涙ぐましいリサーチの上、このあたりで一番おいしいと評判のケーキ屋を探してきたし。
プレゼントも、高価なものとはいかないが、ルルーシュが喜びそうなものを一生懸命探してきたのだ。
半うさぎになってしまっては、昼間デートするのは難しいかもしれないが、夜になったら、どこかにデートしてもいい。
スザクの計画を楽しそうに聞きながらも、ルルーシュはちらりとスザクの股間に目をやり、
「…まず、最初にそれはなんとかしなくていいのか?」
と、よけいな突っ込みをいれてきたのだった。
(…少し大人にしすぎたかな?)
と、少々反省するスザクであった。
——その後、問題の「もの」をどうしたのかは…恋人たちだけの秘密だ。
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