黒うさぎルルたんの日記
黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。
時々小説形式もあったりします。
禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。
コメント頂けるとすごくうれしいです♪
2007
ちょっと弱気に…。
「じゃあ、行こうか」
ほんの一瞬、物思いに沈んだルルーシュだったが、シュナイゼルの声に
我を取り戻した。
そうだ。ぼうっとしている場合ではない。
「ところで、どこへいくんですか? 地図をもらえれば、瞬間移動で…」
「う〜ん、それはちょっと難しいんじゃないかな。ちょっと遠いんだよ」
はやる気持ちを口にすると、シュナイゼルが残念そうにそう答えた。
遠いって、どのくらい?
だが、その場にいた、全員が、あまり地理に詳しくないらしく、「さあ…?」と首を傾げている。
ルルーシュはイライラした。
「さあ、って…、スザクの命がかかってるのにっ」
シュナイゼルはともかく、セシルとロイドはもっと親身になってくれていいはずじゃないか。
それなのに、その無責任な答え。
あんまりじゃないか。
ルルーシュは、思わず涙目になる。
こうしている間にも、スザクはひどい目にあわされているかもしれない。
(も、もしかしたら、もう…)
最悪のことだけは考えないようにしていた。
だけど、ドラマでも、映画でも、身代金目的(今回の場合ちょっと違う)の
誘拐では、大抵、犯人は…。
「ス、スザク…が、…」
大きな瞳をうるうると涙に曇らせると、シュナイゼルが慌ててハンカチを投げてよこした。
「そ、そんな深刻にならなくても大丈夫だよ。枢木くんは生きているから。…ああ、忘れていたんだけれど、犯人から、逐一、枢木くんの様子が動画で送られてきていて…」
シュナイゼルはそう言って、小型のテレビのようなものをルルーシュに見せた。
小さな画面の中では、確かに、スザクが、夕べのパジャマ姿のままで、うろうろと歩いている。
いや、だが、信じられない。録画かもしれないじゃないか。
そんな疑いをもって、じっと画面を見る。
壁にかかった時計は、こちらの時計と同じ時刻をさしている。
しかし、たったそれだけのことで、信じてもよいものだろうか…。
そう思った時。
ふ、とスザクがこちらを向いた。
動物的なまでに勘が鋭いから、カメラにとられていることに気付いたのかもしれない。
まるで、画面越しにルルーシュの姿が見えるかのように、唇に優しい微笑を浮かた。
その唇が、「ルルーシュ」と自分の名前を紡いだ。
僕は大丈夫だよ、とそういっている。
ルルーシュはシュナイゼルのくれたハンカチで、ち〜んと鼻をかみ、気持ちを切り替えた。
スザクは生きてる。
だって、スザクはいつだって、ルルーシュに嘘はつかないから。
だから、信じていいのだ。
ルルーシュは背筋をぴんとのばして、シュナイゼルに向き直った。
「兄さま、行き先は?」
「軽井沢だよ。車か…新幹線のほうが早いようだけど」
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あのシーン!!!
ルルたん可愛い!!なんて可愛いの!!!
そして!!名探偵ここな、ちょっとびびびときちゃいましたよ!!!
これって、もしや、し○○○○○○うだったりします!?
それにしても、スザクって絶対天然タラシですよねーー!!(笑)
そして!!名探偵ここな、ちょっとびびびときちゃいましたよ!!!
これって、もしや、し○○○○○○うだったりします!?
それにしても、スザクって絶対天然タラシですよねーー!!(笑)
可愛い♪
こんばんは。
素敵な小説を読ませていただき、コメントを毎日書くのを楽しみにしていたのに…昨日は…その楽しみな事ができず淋しかったです…(ノ_・。)
実は…仕事帰りに車を当てられてしまった桜夜です。
身体に目立った外傷はなかったのですが…精神的ショック…車の修理代が…orz
しか~し、素敵なこまき様の小説を読ませていただき精神的ショックから回復させていただいています♪
ルルちゃんの卒倒しそうな可愛いさ~♪スザクの天然タラシぶりに胸きゅん♪
さらにさらに、シュナイゼル様のルル溺愛兄バカぶりが愛しいです♪
素敵な小説を読ませていただき、コメントを毎日書くのを楽しみにしていたのに…昨日は…その楽しみな事ができず淋しかったです…(ノ_・。)
実は…仕事帰りに車を当てられてしまった桜夜です。
身体に目立った外傷はなかったのですが…精神的ショック…車の修理代が…orz
しか~し、素敵なこまき様の小説を読ませていただき精神的ショックから回復させていただいています♪
ルルちゃんの卒倒しそうな可愛いさ~♪スザクの天然タラシぶりに胸きゅん♪
さらにさらに、シュナイゼル様のルル溺愛兄バカぶりが愛しいです♪
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