黒うさぎルルたんの日記
黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。
時々小説形式もあったりします。
禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。
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2007
ちゃんといってくれなくちゃ…。
なんということだろう!
不公平きわまりないことに気付いてしまった。
だから、スザクは「色仕掛け」に引っかからなかったのか…。
「めろめろ」な相手からだったら、簡単に引っかかるはず。その証拠に、先ほどルルーシュは、スザクの「色仕掛け」(?)にくらっときた。
(信じられないっ! 俺だけって言ったくせに!)
スザクは詐欺師だ! 結婚詐欺師だ!
大好きだとか愛してるとかいいながら、めろめろじゃなかったのだから。
(わ、別れてやるっ!)
深い契約をかわしてしまったから、契約解除不可能だといっていたけど、そんなの関係ない。
寿命も短くなったとかいっていたが、それも関係ない。
とにかく、実家にかえってやろうと思った。
二度とここには戻ってこない。
自分のことを愛していない相手と生活をともにするなんて冗談じゃない。
ルルーシュは、今度は足をじたばたさせて抵抗を試みる。
手が駄目なら、足がある。足が駄目なら口が!
「もう怒った! スザクとはもうセックスなんてしないっ! 俺のこと愛してないやつとは、キスもしないからっ! 実家にかえってやるから〜!」
壁が薄いことなど今や気にする余裕もなく、ルルーシュは思いきり文句をわめき散らした。
スザクは「へ!?」と素っ頓狂な声をあげながら、しつこくルルーシュの分身を握りしめている。
(こいつ…いつまで…!?)
手を捕まえられていても、足での抵抗がきかなくても、本当は魔法を使ってしまえば、スザクをどかすことなんて簡単だった。
半うさぎの時はともかく、今の姿であれば、その力は十分になる。
それでも、魔法を使わないのは…別れるとかなんとかわめきながらも、結局は、スザクのことがすきだからだ。
愛している相手を魔法で吹き飛ばすなんて、そんな無情なまねができるはずがない。
そんな人の気も知らないで!
ぎりぎりとにらみ付ける。
けれど、スザクは少しも怯んだ様子は見せず、むしろうれしそうに微笑んで。
「俺は君にめろめろに決まってるだろ。人一倍目が大きいのに、見落としてるの?」
「ば、ばかっ! 目が大きいのは関係ないだろっ! それをいうなら、お前だって目が大きいくせに、俺の気持ちに気付かなかったくせに!」
つまりは、心の問題だ。
目が大きかろうが、小さかろうが、関係ない。
そう、関係ない…が。
「…今、なんて言った?」
その前に、ちょっとうれしいことを言われたような気がする。
目が大きい、の前。
視線で問いかけると、スザクがとろけるような笑みを浮かべいった。
「俺は君にめろめろだよ。愛してる。…ルルーシュに夢中なんだ」
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