黒うさぎルルたんの日記
黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。
時々小説形式もあったりします。
禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。
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2007
めろめろなのは…。
いや、そんなはずはない!
悪いことなんてあるはずがない。
インターネットでも、色仕掛けは立派な戦略だと書いてあった。
それに…ルルーシュがおねだりしたかったことといえば、ただ単にアルバイトを許可してほしいということだけで、何も、ブランドもののばか高いバッグをねだろうというのではないのだ。
こんなに意地悪されるいわれはないはずだ。
「スザクの…ばかっ!」
ルルーシュは渾身の力を振り絞り、スザクの頭を手のひらでぺしんと叩いた。
力を振り絞ったといっても、たいして力は入らなかったので、そう痛くはなかったはずだが。
「ばか、ばかっ!」
痛くなどないはず。だから、ぺしぺしと何回も叩いてやった。
さすがにスザクは驚いた顔をする。だが、反射神経だけはいいから、暴れる手をしっかりと捕まえてしまう。
そうしておきながら、ルルーシュの分身から手をはなさないのは、いかがなものかと思う。
ルルーシュはえぐえぐと泣きじゃくる。
「…、スザクの…いじわるっ! いじめて、ばっかりいると…嫌いになるから、…」
最後の方は自然と声が小さくなる。
強く宣言したいのに、何をされても、ルルーシュはスザクのことが嫌いになれないのだ。
憎らしいと思うし、仕返ししてやりたいとも思うのに、嫌いになれない。
こんなのは、ずるいと思う。
スザクは少しもこたえた様子を見せず、にやにやしながら、
「…嫌いになるの、俺のこと? 本当に?」
「…ほ、本当…だっ…」
絶対そんなことない、と確信しているかのような余裕の表情だ。
どうして?
いくら考えてみても、分からない。
ルルーシュが妖精で、スザクが人間だから…だから分からないのだろうか。
つまり、種族の違い、ということで。
(…それなら、妖精の色仕掛けは人間にはきかないのか?)
確かに、インターネットに紹介されていたのは、人間の色仕掛けだ。妖精の色仕掛けの方法なんてのっているはずがない。
訊くとしたら、シュナイゼルかコーネリアあたりだろうが、ルルーシュを溺愛するシュナイゼルがそんなこと教えてくれるはずはないし。
コーネリアにいたっては、彼女にめろめろのギルフォードという恋人がいるから、そんなことをする必要はないのだ。
そこまで考えてはっとする。
(…それって、スザクは俺にめろめろじゃないってこと…?)
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