色仕掛け 11

スザクの本性にルルたん真っ青（笑）

人間不信に陥りそう…。

ルルーシュの心境はまさにその一言に尽きる。
今までのことが全部わざとだったなんて！
確かに…途中からは、いくらなんでもあまりに鈍感すぎるとは思ったけれど…。
それにしたって、あんなに真面目な顔で、人を騙すなんて。

（…もしかして、こいつ、詐欺師の才能があるんじゃ…？）

そういえば、婚姻届だって、なかなか持ってきてくれなかった。
もしかしたら、結婚詐欺の才能だってあるかもしれない。
ルルーシュがあまりにうるさく言うから仕方なく、とか…？
だが、そんなことを責めている余裕はなかった。
なぜなら…。

「…や、…だ、…スザク…そんなに、…舐めたら、…とけ、ちゃ…」
「んん？　そう？　でも、俺が舐めてあげるたびに、ルルの可愛いこと、おっきくなってるけど？」

言いながら、ぺろりと、スザクがそこを一舐めする。
一体、どんなことになっているのか…。
ほんの少し視線を下げれば、簡単に見ることは出来る。
けれど、ルルーシュは恥ずかしくて、目を開けることが出来なかった。

いくら泣いても、スザクは愛撫をやめてくれない。
他の場所に全く触れることなく、スザクはさっきからずっと分身を愛撫し続けていた。
しかも、愛撫だけ。

「…やあ、…んっ…、も、…ゆるし、て…っ…」
「だめ、もうちょっと我慢」

我慢できない！とルルーシュは頭を振る。
さっきから、愛撫はしているものの、一度もいかせてもらえない。
最初の一回だけ。
あの後は、ただ悪戯に嬲るばかりで、いかせてもらえないのだ。

我慢、我慢と言うけれど、我慢しても少しもいいことはない。
熱くて、苦しくて、死んでしまいそうだ。

好きならもっと優しくしてくれたっていいのに。
「色仕掛け」をしようとしたことが、そんなにいけなかったのだろうか？