黒うさぎルルたんの日記
黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。
時々小説形式もあったりします。
禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。
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2007
取り乱すスザク。
「聞いてないよ! だいたい、君とシュナイゼル様はきょうだいじゃなかったのかい? もしかして、血のつながりがないのか? いや、それにしたって…」
なんでそんなに平然としていられるのか?
スザクはすっかりパニックに陥っていた。
きょうだいで結婚するなんておかしいし…、いやその前に、二人とも男同士で…。
だけど、自分とルルーシュも男で…とか、そんなことをぐるぐる考えていたら、めまいがしてきた。
体力には自信があったのに…とそんなことにも軽いショックを受けながら、スザクはふらふらしながらルルーシュに寄りかかる。
「ど、どうしたんだよ、スザク? そんなことで…」
そ ん な こ と で ?
心配してくれるのはうれしいが、そのいいようはないんじゃないだろうか?
「ルルーシュっ! そんなことじゃないよっ! すごく大切なことじゃないかっ! き、君にとっては、結婚ってそんなに軽いことなのかい!?」
婚姻届を早くもらってこい、とあんなにすねていたくせに?
思わず激するスザクに、さすがにたじろぎながらも、ルルーシュは「少し落ち着けよ!」と両頬をぴしゃりと叩いた。
力はそう強くないので痛みはあまり感じないが、呆然とした頭をはっきりさせるには十分だった。
少し落ち着きを取り戻したスザクの頬に、ちゅっと軽くキスをくれると、ルルーシュは「そういう話はあったけど、断ったんだ」と言った。
「こ、断ったんだ。そうなんだ…。俺はてっきり…」
ほうと安堵の息をはいたのもつかの間、横で成り行きを見守っていたロイドが「あ〜、その話ね。でも、断ったのはルルーシュ殿下の方で、シュナイゼル殿下はまだその気たっぷりだって聞いたけど?」と衝撃の事実を告げた。
「そ、その気たっぷりって…だって、二人はきょうだい…」
「きょうだいっていっても、半分でしょ? 妖精の世界ってそういうの意外とゆるいみたいだし、何より、皇帝陛下の命令だし」
「皇帝って、つまり…」
スザクはごくりとつばを飲む。
ロイドは「あは〜ん」とやけに色っぽいかけ声とともに、「お二人のお父上だよ」ともったいぶった口調で告げる。
「皇帝」なんて、こちらの世界にはいないから、感覚がつかめない。
だが、じきじきの命令というところが気になる。
スザクはルルーシュをとられまいと、細い身体をきつく抱きしめた。
相変わらず、スザクの手にジェレミアとヴィレッタがぐえっとうめいたが、そんなことは気にしていられない。
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