黒うさぎルルたんの日記
黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。
時々小説形式もあったりします。
禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。
コメント頂けるとすごくうれしいです♪
2007
秘密までまだまだ遠くてすみません(汗)
ちゅーちゅーという声とともに、彼らは向かってきた。
身体の大きさの違うスザクを恐れることもなく、りりしく…その姿は思わず見惚れてしまいそうな…ことはなかったが。
「…なに? スザク。今なんか…」
ルルーシュにはよくわからなかったらしい。
スザクは勇ましい二人(?)をひょいと持ち上げると、ルルーシュにむかって「この子たち知ってる?」と訊いてみた。
可愛い…というには、ちょっと性格の悪そうな顔立ちをしているが、よく見ると可愛いかもしれない。
半分ハムスターの彼らは、一人が濃緑の髪をした紳士、もう一人は灰色の長い髪を頭上で高く結い上げた淑女だった。
二人とも性格のきつそうな顔はしているが、なかなかの美形だ。
二人は、ルルーシュを見ると、「殿下っ!」と嬉しそうに叫んだ。
どうやら知己の仲らしい…のだが。
「……誰?」
「え? ルルーシュ、知らないの? でも、彼ら、君のこと知ってるみたい…」
「…見たことあるような気もするけど…兄さまの部下、かな?」
ルルーシュは真剣に首をひねっている。
誰、と訊かれた方は、ショックに声も出ないらしく、がっくりと肩を落としている。
(ちょっと…可哀想、かな)
内心で、スザクは同情する。
さすがに面と向かって「誰」と訊かれたら、相当なショックだろうことは予想できるからだ。
だが、彼らは、一瞬がっくりとしたものの、すぐに気を取り直した。
その矛先は、もちろんスザクである。
「…痛いっ」
突然、ちくんとした痛みを掌に感じた。
すると、濃緑の髪をした紳士の方が、「おのれ、人間めっ」と剣先をつんつんとつきたてていた。
「いつまで、襟首をつかんでおるのだっ! わが名はジェレミア・ゴッドバルド! ルルーシュ殿下を助けにまいったのだっ! 野蛮な人間めっ、成敗しちゅーくれるっ!」
えいえい、とバタバタと暴れるジェレミアをもてあましていると、ルルーシュが「えいっ」と指でジェレミアをはじいた。
一応遠慮はしていたようだが、身体の大きさが大きさだけに、かなりな衝撃であっただろう。
「殿下っ! 何をっ!」
悲しそうに訴えかけるジェレミアに、ルルーシュは憤慨した様子で言った。
「俺のスザクに何するんだよっ! 大体、俺はねずみがこの世で一番嫌いなんだっ!」
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