黒うさぎルルたんの日記
黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。
時々小説形式もあったりします。
禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。
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2007
いよいよ、あの方たちが登場。
そんなことを考えながら、いつまでも唇をはなそうとしないスザクの脚に何かが触れた。
先が鋭利なものだ。
軍服の布地はあついので、痛みは感じず、どちらかといえば、くすぐったい感じだ。
(もう…ロイドさん、あと少しくらいは遠慮してくれてもいいのに)
せっかく、ルルーシュとキスをしているというのに。
ロイドは独身だ。恋人がいるかどうかは不明だが、どうも彼はそういう色っぽいことへの理解が足りない。
前にも、ルルーシュがかわいくて仕方なくて、食べてしまいたいくらいなんです、と話したスザクに、「人肉なんて食べちゃだめだよ」と見当違いの言葉を返したくらいだ。
ちょっと考えれば、「食べたい」の意味が違うことくらい、分かりそうなものなのだが…。
(まあ、いいや。無視しちゃおう)
どうせ、もうすぐランチタイムだし。
午後は、またルルーシュにあえないんだし。
ほんの数分、恋人の唇の甘さを味わうくらいの贅沢、許されたっていいはずだ。
だいたい、午前中の仕事だって、相当な無理をさせられたわけなのだから。
しかし、触れるだけにとどめておこうと思ったくちづけは、触れれば触れるほど、欲が出てくるものである。
角度をかえて、唇のはざまにぺろりと舌をはわせた。
ぴく、とかすかに顎が揺れ、けれど、ルルーシュは素直に舌先を突き出してきた。
これで我慢しろ、とでもいうかのように、つん、とスザクの舌をつついてくる。
ばかだな、逆効果なのに。
「…ルル、口あけて」
「…え、…だ、だめだって…」
目元を赤く染め、ルルーシュはつぶやく。
今さら。こんなに長い間キスを許しておいて、ディープキスは駄目、だなんて。
「いいじゃないか。ちょっとだけ」
「で、でも…めがねが…」
「見てない、見てない。ね?」
ちら、とルルーシュはロイドのほうを見た。
確かに、ロイドがこちらを見ていないことを確認したのだろう。
少し考えて、「本当にちょっとだけ?」と訊いてきた。
「…うん、ちょっとだけ。いい?」
「…本当に、少しだけ、なら」
もじもじとそう答える。
しかし、ルルーシュの「ちょっとだけ」はどの程度のものなのだろう?
時間を区切らないあたり、ルルーシュもかなり期待してくれているんじゃないだろうか。
「じゃあ、ちょっとだけね。…ルル」
唇を重ねようとした、その時だった。
「こらっ! 殿下からそのきたない口をはなさんかっ! このジェレミアが成敗してくれるっ! ヴィレッタ! とちゅーげきだっ!」
「イエス、マイ、ロードっ」
ちゅーというかけ声とともに、何かが足に突撃してきた。
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