黒うさぎルルたんの日記
黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。
時々小説形式もあったりします。
禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。
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2007
ちょっと短めです。「つづきはこちら」のところをクリックして下さいv
言葉にした瞬間、涙が溢れた。
絶対泣かない、と決めたのに、とまらない。
しゃくりあげてしまう。
これでは、泣いていることがスザクに分かってしまう。
耳元で、スザクがため息をついた。
(呆れられた…)
こんなことを訊くなんて、きっとルルーシュのしたことは反則なのだ。
別れる時は、きれいさっぱり。
よく言うではないか。立つ鳥後を濁さずって…。
(…そ、うだ…。「契約」解除しなくちゃ…)
二人がかわした契約は、強くお互いを結び付けるもので、生涯をともにしなくてはいけないのだと言われた。
けれど、父に頼めば(気は進まないが…)、なんとか方法を見つけてくれるだろう。
あんなんでも、一応は妖精の国を束ねる皇帝なのだから。
スザクと一緒にいられて楽しかった。
もっと早くに、自分がスザクのことを大好きなんだと分かっていれば、もっと幸せな時間を過ごせたかもしれないけれど…。
でも、忘れない。
初めてしたキスも…セックスも。
妖精の国にかえったら、修道院にでも入ろうか…。
スザク以外の誰かとああいうことをするのは嫌だ。いや、絶対できないと思うから…。
「ご、ごめん、…」
「…なんで泣いてるの」
離れようとするのを、逞しい腕が制する。
どこか緊張したような、かたい声が訊ねた。
「…そ、れは…」
別れる時になって、そんなこと訊いてくるなんて残酷だ。
これ以上、ルルーシュを絶望のどん底にたたき落とすつもりなんだろうか。
「答えて、ルル」
「…お、俺…」
顎をつかまれて、顔を覗き込まれた。
真剣な顔。
緑色の瞳がきつくこちらを見据えてきた。
ごまかしはきかない。ルルーシュは腹をくくることにした。
「…だ、だって…俺、スザクのことが大好きなんだ…!」
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