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黒うさぎルルたんの日記

黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。 時々小説形式もあったりします。 禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。 コメント頂けるとすごくうれしいです♪

   2024

0506
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   2009

0101
冬コミで無料配布したおまけ本「るるたん初詣に行く」の後のお話です。

おまけ本をゲットできた方には二重に、おまけ本をおもちでない方にもお楽しみいただけるように書いたので、よろしければどうぞv

余力があれば、そのうちエッチシーンも加えられたらいいな、とか思ったり…。




「…う、…、く、くるしい…。なんで、こんなに人が多いんだ? 普段、この神社、すいてるのに…」
おしくらまんじゅう状態で、あちこちからぎゅうぎゅう押され、ルルーシュはそう文句を言った。
スザクは苦笑する。
「初詣っていうのはそういうものなんだよ。普段、まめにお参りする人っていうのは少なくて、新年にここぞとばかりに御参りするものなんだ」
一種のイベントのようなものだね、と付け加えると、ルルーシュは、ぷうっと頬をふくらませ、「それじゃあ、神様に失礼だ! なんて罰当たりな!」と返してくる。
意外…といっては何だが、結構信心深いんだな…。
スザクは心の中でそんなことを思ったが、口には出さずにおいた。
意外ってどういうことだよ!? とルルーシュが怒るのは目に見えている。
せっかく仲よくお参りにきているのだし、新年早々喧嘩はしたくない。
まあ、スザクにしてみたら、かわいいと思うだけだから、喧嘩になることはないが…。
「ほら、ルル。手、出して。人が多いから、迷子になったら大変だよ?」
「え、…でも…」
ルルーシュはもじもじと体を揺らす。
普段は、こちらが驚くくらい積極的なくせに、今日はずいぶん奥ゆかしい。
「どうしたんだい? 手、つなぐの嫌、なのかい?」
「ばか、…いやなはずないじゃないかっ! た、ただ…普段と違う格好してるせいか、なんだか照れ臭いというか…」
「なんだ、そんなことか…。すごく可愛いんだから、いいじゃないか。手、つなごうよ」
「…うん」
少々強引に小さな手をつかまえた。ぎゅ、と握りしめると、ルルーシュの方も力をこめて握り返してくる。
普段と違う格好、とルルーシュが表した格好は、晴れ着姿である。
ただし、晴れ着といっても、男物の着物ではない。
とても綺麗は、女性ものの振り袖だ。
深い青色の着物は、色白のルルーシュによく似合っている。
髪は短いので結いあげることはできないが、サイドに飾ったかんざしもとてもよく似合っていて、愛らしい。
実は、今のルルーシュの体は、男の子ではなく、女の子に変化していた。
とても寒がりなルルーシュは、女性の体に変身すると、なぜか体温が上がるらしく、つまりは防寒対策のために、女の子の体に変身しているのである。
「…ねえ、ルル」
「なんだ?」
ルルーシュが、きゅん、と小首をかしげ、こちらを見る。
食べちゃいたいくらいかわいい、とはまさにこのことだ。
かぶりつきたい衝動にかられるのを、スザクは必死でこらえた。
「…ええと、…女の子の体に変身すると、どのくらいそのままなんだっけ?」
「…う~ん、…今の体調だと、二日くらい、かな…?」
ルルーシュはううむと考え込み、そう答える。
二日。
その間、我慢しなくてはいけないだろうか?
何をって…つまり。
(…ずっとお預けだったし…。抱きたい、な…)
短絡的だと言われようと、ルルーシュとセックスがしたい。
もちろん、体だけが目当てというわけじゃないから、しなくても我慢できないことはない。
だが、我慢にも小休止がほしい。
このところ、かなり我慢していた。スザクは十分いい子だったから、ご褒美をもらうことはできないだろうか?
(…姫はじめの本当の意味も教えてあげないと、だし…

ブログ更新、ブログ閲覧が趣味のルルーシュは、どこからか「姫はじめ」という言葉を拾ってきたのだが、その正確な意味を理解していなかった。
あまりに純真だから、スザクもその意味をすぐに教えることはできなかったけれど、「初詣が無事終わったら教えてあげるね」と約束している。
言葉で教えるか、実践で教えるか。
それは、もはや「人間性」にかかっているけれど、この際、多少評価がさがっても、後者をとりたい。
(…それに、たぶん、始めれば、ルルーシュだって、嫌がりはしないだろうし…)
ルルーシュも、エッチは嫌いではない。いや、むしろ、「好き」といってもいいだろう。
そんないい方をしたら語弊があるけれど、誰だって、好きな相手とのセックスは気持ちいいし、嬉しい。
そういうことだ。
なんてうぬぼれ屋な! と言われるかもしれないが、お互いに、骨の髄まで惚れあっている、という自信がある。
それならば…。
「…スザク? 何考えてるんだ?」
くいくい、とルルーシュが洋服の裾を引っ張る。
不機嫌そうな、心配そうな複雑な顔だ。
スザクは笑顔で、「もちろん、ルルーシュのことだよ」と返した。ルルーシュは顔を真赤にし、「…たらし!」と小さく叫んで、べえっと舌を出した。
(…たらし?)
また、おかしな言葉を覚えてきた。
スザクはルルーシュに顔を近づけ、こつんと額を合わせた。
「…めっ! どうして、そういうおかしな言葉ばっかり…」
「お、おかしくないだろう? 正確に表してると思う…。スザクは妖精たらしだ…。俺のこと、そんなにめろめろにさせてどうするつもりだよ?」
「…え?」
ぷい、と横を向く。
これは、一応、褒め言葉ととってもいいんだろうか?
難しい子だ。でも、かわいくて仕方ない。
横向いた頬に、ちゅ、と軽くキスをして、スザクは言った。
「…どうするつもりって? そんなの決まってるじゃないか。ルルのこと、食べちゃうんだよ」
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プロフィール
HN:
ルルーシュ@森田望愛
性別:
非公開
自己紹介:
ルルーシュやスザクになりきって、好き勝手書いてます。
個人の妄想による産物なので、その点ご了承下さいね。
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