黒うさぎルルたんの日記
黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。
時々小説形式もあったりします。
禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。
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2007
ルルーシュの考える「色仕掛け」とは…。
まだ全然色っぽくありません。続きます〜。
まだ全然色っぽくありません。続きます〜。
スザクをクビにさせるわけにはいかない。
ルルーシュは、スザクがへそくりをはたいて(?)買ってくれた真新しいパソコンの前で、決意に燃えた。
(俺がスザクを守ってやらなくちゃ!)
***
先日、スザクの直属の上司であるロイド(ルルーシュは「めがね」と呼んでいる)から、突然連絡があった。
それは、アルバイトの斡旋で、なんとシュナイゼルの下で働かないかという内容だった。
所属は、スザクと同じ特派。
仕事は違うが、所属は同じ。勤務場所も一緒。
とても魅力的な内容だった。
だが、兄の下での仕事というのが、どうにもひっかかった。
ルルーシュには家にいてほしい、というひと昔前の亭主関白なことを言うスザクのこともあり、即答はさけていたのだが。
なぜかシュナイゼルから辞令がきてしまったのだ。
しかも、「断ったら、枢木スザクを軍から除名する」という恐ろしい脅迫つきで。
権力を振り回すなんて、我が兄ながら、なんて恥ずかしい。
ルルーシュはため息をつく。
(どうせ、「仕事」なんていって…ただの話し相手のくせに)
結局、兄はすねているだけなのだ。
溺愛していたルルーシュが、人間のスザクと契約ー結婚して、家を出てしまったから。
今回のことは、まさしくその腹いせだろう。
「…とにかく、スザクをクビにされたら困るから…とりあえず、一度は受けないとまずい」
一度受けておいて、少したってから逃げるという手はある。
「断ったら」という条件なのだから、一度受けてしまえばこっちのものだ。
問題は、だ。
スザクにどうやって話すかだ。
「…色仕掛けって、インターネットに出てるかな…」
***
「ただいま…、ルルーシュ?」
「おかえり、スザク」
予告した時間ぴったりに、スザクは帰宅した。
思わず見惚れてしまう軍服姿。
癖のひどい髪は、相変わらずぴんぴんとはねているが、軍服には少しの乱れもない。
うっとりしながら、ルルーシュはスザクに抱きつく。
ただいまのキスをしてもらわなくては。
だが、スザクは呆然としたまま、キスをしてくれない。
「…スザク? ただいまのキスは?」
「あ、ああ…、えっと、その…どうしたの、その格好?」
ルルーシュはむっとする。
キスの方が先なのに!
「キスしてくれないと、離婚するぞ」
「わ、…なんでそうなるんだい? わがままだなあ、ルルーシュは」
お決まりの、だが、とても効果的な脅し文句に、スザクはうわあと慌てた。
そして、「ただいま」と桜色の唇にキスをおくる。
ルルーシュは満足して、自分からも「おかえり」とおかえりのキスを送った。
「ただいま」のキスと「おかえり」のキスは別物だ。
「…それで、その格好、は?」
「これ? これは…」
完璧な「色仕掛けファッション」だった。
素肌の上に、ワイシャツ一枚。
ボタンは第四ボタンまではずしておく。
シャワーの後のいいにおいは、性的興奮をあおりやすいとあったから、わざわざシャワーまで浴びておいた。
髪の毛は、かわかさずにぬれている方が色っぽいとのことだったから、ぬれたそのままにしておいた。
ぽたぽたと落ちる水滴が少々困りものだが、これで完璧なはずだ。
(…「のうさつ」するっていうんだよな?)
これで、色仕掛けは完璧のはず…。
後は、確か…「ねえ、お願いがあるんだけどお」と甘ったるい口調で話しかければなおいい。
ちょっと恥ずかしいけれど、この際仕方ない。
(なんか寒いし、早めの終わらせよう…)
「ねえ、スザク…、お…、ふえっくしょん!」
ーールルーシュは、自分に裏切られた。
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