黒うさぎルルたんの日記
黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。
時々小説形式もあったりします。
禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。
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2007
何だかんだとルルがいればいいスザク。
(シュナイゼル様って…顔は綺麗だけど、おなかの中は真っ黒なんだろうな、きっと…)
失礼にも、そんなことを考えたスザクの耳たぶがくいくいと引っ張られた。
ルルーシュだ。
「何?」
ルルーシュは、唇の動きとほんの小さな声で告げる。
「ああなると、兄さまの話、長いから。抜けよう?」
「う、ん…」
ちらり、と時計を見る。
昼休みには少しばかり早いような気もするのだが…。
だが、確かに、話は長そうだ。
現に、今はロイドをつかまえて、ああでもない、こうでもないと文句を言っているらしい。
ロイドはいつもの調子で聞き流しているようだ。
足元では、「シュナイゼル殿下っ! ご安心ください、このジェレミアが…」とかなんとか、口上しているが、シュナイゼルは聞こえていないようだった。
「そうだね。抜けようか」
スザクは少し考えて、頷いた。
確かに、このままここにいたら、へたをしたら、ランチの時間すらとれなくなってしまう可能性も。
それは、困る。
午前中はハードワークだったから、健康なスザクの胃はきゅうきゅうと空腹を訴えているのだ。
スザクの了承を得ると、ルルーシュがぱっと顔を輝かせた。
「じゃあ、早く食堂行こう! 今日は限定30食のマツタケごはん定食があるって、セシルさんが行ってたぞ。マツタケって、高級食材だから、スザクはなかなか食べられないんだろう?」
「……まあね」
確かに、あまり食べない。
特に国産のものは高いので、手が出ないのが事実ではあるが…まだ、人間界にきてそれほどたっていないルルーシュに、そこまで言い当てられるのはちょっとショックだった。
(そういえば、家計を助けるためにバイトしたいって言ってたんだしな~)
スザクはよほど貧乏だと思われているのだろうか。
確かに…裕福ではないが…。
(早く出世できるように頑張ろう…)
他人のおなかの中が真っ黒だと心配している場合ではない…。
はあ、とため息をつくと、ルルーシュが眉をひそめた。
「どうした? スザク?」
「い、いや…ちょっと疲れて…」
午前中の仕事が大変で…と言い訳すると、ルルーシュは「めがねに抗議してやる!」とぷんと頬を膨らませた。
ふわりと気持ちが暖かくなる。
「大丈夫だよ、ルル。ちょっと疲れたけど…でも、大丈夫。僕は丈夫だから。それに、ルルが側にいてくるだけで、元気百倍だよ」
嘘ではなく、真実の気持ちからそう告げる。
ルルーシュは、頬を赤らめながら、「…そ、それなら、午後も元気に仕事が出来るように俺がスザクを応援してやる」と言った。
応援…。
具体的に、何をしてくれる気なのだろう?
ちょっとドキドキしてしまうスザクだった。
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