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黒うさぎルルたんの日記

黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。 時々小説形式もあったりします。 禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。 コメント頂けるとすごくうれしいです♪

   2024

0503
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   2007

0716
「…解除不可能って?」

俺は首をかしげた。
何が…?
するとスザクが耳元で「つまり離婚ってことじゃない?」と言う。
それなら!

「離婚する気ないんだから、解除できなくたってかまわないじゃないか。大体、離婚するかも…なんて可能性がありそうな相手を俺が選ぶわけないでしょ」
「そ、そーゆー意味じゃなくって! ルルーシュ、その契約はねっ! それこそ…」

シュナイゼル兄様が髪を振り乱して、はあはあと息を荒くしている…。
こ、恐い…。
なんだか、前に一人で見たホラー映画のラスボスみたい…。
思わず、スザクにしがみつくと、スザクは「大丈夫だよ」とぎゅっと抱きしめてくれる。

興奮しすぎて使い物にならなそうなシュナイゼル兄様を退け、例のめがねが割って入ってきた。

「…なんかシュナイゼル様が使い物にならなそうなんで…私からご説明申し上げますが~」

めがねの説明によると。

「…つまり、この契約をしちゃったことで、俺はずっと人間界にいなくちゃいけなくて…魔法は使えるけど、寿命は普通よりも縮むってこと?」
「はあ、簡単に言えばそうですね~。ちなみに、僕とシュナイゼル殿下の契約の場合は、芋版を使いました」

いもばん?
何、それ…とスザクに訊くと、さつまいもで作るハンコだそうだ。
食べ物をそんなことに使うなんてなんてもったいない!

「…なんだ、シュナイゼル兄様が大騒ぎしてるからもっと大変なことかと思った。別に…その程度、いいんじゃないですか?」

俺の言葉に、その場にいた皆が一斉に「ええ!?」と驚きの声をあげる。
なんでスザクまでそんな声をあげるんだよ?
俺はちょっとむっとする。

「なんだよ、スザク? お前、俺と離婚したいってのか? あんなに俺とエッチしたがってたくせに!」
「い、いや…離婚したいわけないじゃないかっ! 僕は…その…ルルーシュがそれじゃ寂しいんじゃないかと思って…」

もじもじしながらスザクが言う。
こいつのこういう表情…可愛くて結構好きだな、俺。

大体…俺がいなくなったら、自分が寂しいくせに…。
もう…仕方ないな。

「別に…たまに里帰りすればいいことだろ? それが駄目なら、皆が遊びにくればいいじゃん。俺がこっちにいるからって、家族の縁が切れるわけじゃあるまいし…」
「そ、そうなの?」
「そうだろ?」

めがねに確認をとると「まあそうですね~」と適当な答えが返ってくる。
大体、慣例に従ってとか言うけど…そういうのは、不都合があるなら、自分たちで変えればいいことなんだ。
いつも言うとおりにしなくちゃいけないってわけじゃないんだから。

「とにかく、俺はスザクと契約したこと後悔してないからね。…だって、俺たち、もうエッチもしちゃったし!」
「え、ええええっち…??」

俺の言葉に、シュナイゼル兄様がびくりと反応する。
興奮しすぎたせいか、魔力がおかしいことになってるみたいで…頭から狼の耳がぴょこんと出ていた。
そう、シュナイゼル兄様は狼なのだ…。

「そうだよ! 俺とスザクはもう絶対に離れないんだから! な…スザク?」

そうだよな、と上目遣いに訊くと、スザクは嬉しそうに微笑んで、

「もちろん」

と、優しいキスをくれた。


***
「二人の恋物語」は今日が最終回で、明日からは通常日記に戻ります。
新婚な二人のラブラブっぷりを書いていくつもりですので、また遊びに来てくださいね!
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ルルーシュ@森田望愛
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非公開
自己紹介:
ルルーシュやスザクになりきって、好き勝手書いてます。
個人の妄想による産物なので、その点ご了承下さいね。
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