黒うさぎルルたんの日記
黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。
時々小説形式もあったりします。
禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。
コメント頂けるとすごくうれしいです♪
2008
うわ〜(汗)
間が三ヶ月もあいてしまいました…。
せめて、一週間に一回くらいは更新したいものです…。
間が三ヶ月もあいてしまいました…。
せめて、一週間に一回くらいは更新したいものです…。
「…なに、これ」
セシルから譲り受けたCDの山を持ってかえると、ルルーシュは案の定、ひどく不機嫌そうな顔をしてみせた。
スザクは、はは…と乾いた笑いを浮かべる。
ルルーシュに、いわゆる「笑ってごまかす」という芸当は通用しないが、この場合、笑う以外できることがない。
「……スザク、いくら、昇級したからって、ちょっといい気になりすぎてないか? 電化製品だって新しくしたのに、こんな…CDまで…いくらなんでも買い過ぎ!」
「い、いや…これは、買ったんじゃなくて…」
家計簿を片手に、「レシートを出せ」とルルーシュが迫ってくる。
あの家計簿は確か三冊目だ。
本屋などでも出来合いのものがあるが、ルルーシュが愛用しているものは、本人お手製のものだ。
(…ルルーシュって、本当に皇子様なんだよね?)
時々、とても不思議に思う。
みんなからは、「殿下」と呼ばれているし、そこはかとなく気品もあるし…。
多分本当なのだと思うが…皇子のわりに、へんに細かいのだ。
スザクの中のイメージでは、皇族と呼ばれる人種(妖精でも「人種」と呼んでいいのだろうか?)は、何にいくらお金がかかった、などということは全く気にせずに、それこそ、湯水のように使いまくるような…そんなイメージがあった。
シュナイゼルについては…多少、そのイメージに近いかもしれない。
だが、ルルーシュは、そのあたりのところ、全くもって「庶民」としか言いようがないのだ。
皇子が家計簿をつけるだろうか。いや…つけるわけがない。
きっと、「家計簿」なんて言葉を知るはずもない。
「…スザク? レシートは? 無駄使いは敵なんだからな!」
スザクが黙ったままでいると、ルルーシュはぷうと頬を膨らませた。
うわ、可愛い…。
いっそこのまま押し倒して黙らせてしまおうか、なんて悪い考えが起きるほど可愛い。
だが、そんなことしたら、多分、明日は口をきいてもらえない。
それは困る。
「セシルさんがくれたんだよ。もう聞かないからって」
「…セシルが?」
「そうそう」
ふうん、と一応は納得した様子を見せたものの、ルルーシュはかなり不満そうだ。
「…どうして断らなかったんだよ? せっかく部屋が広くなったのに、これじゃ意味がないじゃん」
「いやその…」
出来れば断りたかった。
だが、その場の言い逃れとはいえ、「ハードロックが好き」とはっきり言ってしまった手前、断れなかったのだ。
何しろ、セシルがよこしたCDのジャンルは、ハードロック直球ど真ん中だったから…。
「…だってさ。どうしてそんなに防音にこだわるのか、って訊かれて…本当のことは言えなかったんだよ」
「…本当のこと?」
こうなったら、説明せねばなるまい。
スザクの言葉に、ルルーシュは小首を傾げた。
「本当のことって何?」
どうやら全くわかっていないらしい。
スザクは、「耳を貸して」とちょいちょいと手招いた。
ん、とルルーシュが可愛らしい耳を寄せてくる。
そういえば、耳朶を噛んだり、内緒話をしたりするが、ウサギの耳の時にはしたことなかったなあ、と思う。
いつか試してみたい。
だが、ルルーシュがウサギ耳になる時は、身体が小さくなってしまう時なのだが…。
「…で、本当のことって何だ?」
「だって…あの時のルルーシュの声、周りにきかれたくないでしょ?」
「…あのとき…???」
わからないな、とさらに首をひねる。
なんとまあ…。
二人はもうすっかり清い仲ではないというのに、どうしてこうも初心なんだろう。
スザクの心に、むくむくと悪戯心がわき上がる。
「…教えてあげようか? 実践で」
さあ、なんて答えるかな?
ルルーシュの答えは当然。
「うん、実践して」
「…じゃあ、遠慮なく」
ふふ、と忍び笑いながら、スザクは細いからだを床に押し倒した。
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