黒うさぎルルたんの日記
黒うさぎ・ルルーシュの生活記録です。
時々小説形式もあったりします。
禁・無断転載/引用。禁・サ○ライズでお願いします。
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2008
引っ越しの後の話。
今回はルルたんは出てきませんが、少し続きます。
今回はルルたんは出てきませんが、少し続きます。
引っ越しの準備として、一日。
引っ越し当日として、一日。
ルルーシュは体力がないので、多分疲れてしまうだろうから、と休養日として、翌日も、と計三日間の休暇をとった。
スザクの勤務する部署—通称「特派」は、休暇がとりづらいことで有名で、スザク自身ここに配属されてから、連続した休みをとったのは初めてだった。
久々に、といっても、三日ぶりに顔を出してみると、先輩のセシルが開口一番「スザクくん、新しいお部屋はどう?」と訊いてきた。
「セシルさん、おはようございます。綺麗だし、前に比べるとずっと広くなったし、いいですね。ルルーシュもすごく気に入ったみたいです」
「まあそう! よかったわ。紹介したかいがあった」
「その節はありがとうございました」
実は、新しい部屋は、セシルの紹介で借りたのだ。
だからこそ、具合が気になるらしい。
そういえば、とセシルは何気ない様子で、おにぎりー特派通称「恐怖爆弾」—を手渡し、「防音は大丈夫だったかしら?」とさらに訊ねた。
「はい。ばっちりです。…あの、セシルさん、今、僕おなかが減っていないので、これは後で頂きますね」
さりげなく、皿に戻す。
元気一杯出てきたというのに。言い方は悪いが、この爆弾を口にしたら、やる気なんてうせてしまう。
セシルは何の疑問も持たずに、「そう? じゃあ、冷蔵庫に入れておくわね。生ものだから」と告げた。
生もの…。
一体、何が入っているんだろう。
ジャムなら…冷蔵庫に入れる必要はない、はず…。
「それにしても意外だわ。殿下の趣味がロックだなんて」
「へ?」
続く呟きに、スザクは首をかしげる。
殿下、というのはルルーシュをさしているはず。
「え、っと…ルルーシュは別にロックは好きじゃないんじゃ…」
「あら? だって、防音ばっちりでって言うから…。ロックをがんがんかけたいからじゃなかったの?」
不思議そうに、セシルが呟く。
なるほど…。
防音がちゃんとしたマンション、というスザクのリクエストをどうやらそうとったようだ。
「あ、ああ…ロックが好きなのは僕なんです。最近、ハードロックにはまってて」
「あら、そうなの?」
嘘だ。
だが、本当のことは言えないのだから仕方ない。
事実としては…。
まあ、たいしたことではないが、防音がちゃんとしていた方が、エッチの時の声が漏れなくていいだろう、という単純な理由だ。
最中の可愛らしい声を、他の誰かにきかせるなんて、とんでもない。
だが、事実を告げたら、ルルーシュはカンカンになって怒るだろう。
スザクの嘘に、なぜかセシルは瞳をきらきらさせて嬉しそうだ。
「ちょうどよかったわ! 私、以前、ハードロックにこってて、CDをたくさん集めたんだけれど…もう聞かないから捨てようかネットオークションに出そうか迷っていたの。よかったら、貰ってくれる?」
「え…ええ…」
引きつった笑みを浮かべ、スザクは頷いた。
嘘も方便とは言うが…。
どうやら、今回は、間違った結果を招いたしまったようだ。
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